さんべ縄文の森ミュージアム(三瓶小豆原埋没林公園)

島根県大田市にある三瓶小豆原埋没林公園

ニュースレター

2009年10月号

縄文の味を体験~縄文の森の秋まつり~

秋まつり

 秋は実りの季節。小豆原に巨大林が生い茂っていた時代生きた縄文の人々にとって嬉しい収穫の季節だったはずです。縄文人の気分で秋を楽しむイベント「縄文の森の秋まつり」を10月4日に開催しました。秋晴れのもと、地元小豆原自治会の皆さんにもスタッフとしてのお手伝いや、物産販売などでご協力を頂きました。

 参加者は30名のお子さんとその保護者の方。四つ葉のクローバー探しで「探す目」を馴らした後、小豆原川でヤマメをつかみ取り。すばしっこいヤマメを追って、川に入ったお子さんも、見守る保護者も大歓声です。シャツまで濡れながらもヤマメをつかまえると、お待ちかねの縄文バーベキュー。自分で捕ったヤマメに加え、イノシシとシカの肉、クリ、ムカゴなどを塩だけの味付けで試食しました。加えて、小豆と雑穀を加えた「小豆原ご飯」も試食。三瓶山麓に暮らした縄文人も米を食べていたいう説明に、“米は弥生時代から”と教わった世代の大人たちが驚く一幕も。

 今回体験したのは、生き物を自分でつかまえ、野山で手に入る木の実などを食べるというもの。縄文人が食べたであろう味覚を体験すると同時に、「食べ物」のことについて少し考える機会になればと願っています。

大田のあがなもん こがなもん「三瓶山自然林」

三瓶山自然林

 三瓶山の北麓と火口跡の室ノ内には、人の手があまり加わっていない森林が広がっています。この森は、「三瓶山自然林」の名称で123.23ヘクタールの範囲が国の天然記念物に指定されています。

 自然林は低所にはシデ類やナラ類の高木が茂り、高所ではブナやミズナラが多くなります。標高850m以上はブナが優先する林。10月中旬から紅葉が始まり、月末頃に見頃を迎えます。一番の紅葉スポットは東の原からリフトで登ったところにある室ノ内展望所。火口底に広がる林が一面に色づきます。

 紅葉が終わると木々はあっという間に葉を落とし、冬の装いに変わります。冬晴れの朝には霧氷が木々を覆うことも。これも素晴らしい景色です。

三瓶の美味しいお店「手打ちそば処 沙羅」

沙羅

 晩秋の三瓶山には大きな楽しみがあります。それは11月下旬に登場する「新そば」。“挽きたて、打ちたて、ゆでたて”がおいしく食べるこつと言われるそば。そこに加えて“収穫したて”の新そばならおいしさもひとしお。今回は、採れたての新そばを美味しく食べられるお店「手打ちそば処 沙羅」を紹介します。

 手打ちで、お客様の注文を受けてからゆでる本格派。10名様以上でご利用の際は予約が必要です。一番のお勧めは「割子そば」美味しい三瓶ソバをお楽しみください。完全予約制のメニューとして、「三瓶牛のしゃぶしゃぶ、焼肉、各2500円(4名様以上~」)「わさび葉寿司・

 三瓶牛の冷しゃぶ・割子そば(2段)・サラダのセット1200円」があります。わさび葉寿司は、わさびの香りにほんのり甘さを感じる大人の味です。予約は3日前までにお願いします。

・昼の営業時間 9:00~16:30

・定休日 木曜日

・収容人数 70名

・駐車場   50台

・住所    大田市三瓶町志学2048-1  

・TEL    0854-83-2427

JR西日本 秋の石見キャンペーン

 JRに乗って石見を旅しよう!

 10、11月の2ヶ月間、JR西日本が石見キャンペーンを展開中です。これにあわせ、期間中の土曜日に大田市駅と三瓶をつなぐ臨時バスが運行されています。埋没林公園では見学に十分な停車時間が確保されています。バスは1日2往復で、9:45と12:20に大田バスセンターを出発します。申し込み、お問い合わせは大田市駅観光案内所 TEL0854-84-5430まで。

 キャンペーンのおかげで、この秋は埋没林公園が様々な場面で紹介されました。JRや日本旅行のリーフレット等に取り上げて頂いたほか、スポーツ新聞での特集も組まれ、それらを目にして早速お越し頂いた方もありました。記事の取材に訪れた記者の方々が、「ここはもっと大きく紹介したいですね。」とおっしゃってくださったことも印象的。埋没林を知って頂くいい機会になりました。

 よみうりテレビの関西地区情報番組「かんさい情報ネットten」では、10月14日に埋没林公園が取り上げられました。
レポーターは作家の若一光司さんと同局アナウンサーの清水健さん。出雲を旅する企画の中で、若一さんが「出雲まで行くなら、是非、三瓶の巨木を」と提案され、急遽ロケが決まったのだとか。ありがとうございました。