神楽を通して、未来を強く歩む力を 土江子ども神楽団 楫代表

2019.02.28

大田市土江地区には古くから続く「土江子ども神楽団」があります。現在、幼児から高校生まで約50名の子どもたちが練習を行いながら公演を行っています。今回は代表の楫 義行(かじ よしゆき)さんにお話を伺いました。

 

 

―土江子ども神楽団の歴史を教えてください。

土江子ども神楽団は、正月3日に大田地方独特の正月行事である「仮屋行事(かりやぎょうじ)」に舞っていたことがはじまりのようです。記録によりますと江戸時代の寛政の頃から盛んに神楽を舞っていたと書かれてありました。また寛政3年に作られた神楽面もたくさんあるため、江戸時代から続いていたことは間違いないと思います。

300年も続く土江子ども神楽団ですが、実はこれまで3回中断したことがあります。それは昭和の戦争時に2回と平成5年に少子化の影響でした。しかし約20年前に土江地区と他地区の子どもたちが集結し復活! 今では約50名の子どもたちが参加しています。地域の皆さんの応援もあり、とても賑わっていますよ。

 

―どんな気持ちで神楽を教えているのですか?

子どもが中心の神楽団なので、大人が指導することはありません。しかも世話をしている大人たちは神楽の経験者がほとんどありません(笑)。

 

大人が教えるというより〝子ども神楽団〟としての歴史が長いため、昔から上級生が下級生に舞を教えたり、上の子が下の子の面倒をみることが当たり前に行われているのです。

私たち大人は、子どもの〝遊び〟として神楽を楽しんでもらえればいいと思っています。一番は神楽を好きになってもらうことですね。

 

―神楽はたくさん道具を使いますが、とても大切にされているのですね

子どもなので、時には道具を壊したりします。特に大蛇の蛇胴は和紙と竹で作られているため、よく破けたり壊れたりします。それらは新しいものを購入するのではなく、修理に出し大切に使います。神楽は舞も大切ですが、神楽団に入りはじめに学ぶことは、神楽の衣装のたたみ方や整理整頓をすることです。それも上の子が下の子に教えています。                                                                                                                                              

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