大根島パワー!!元気な島を未来に繋ぐ (株)ふぁーむ大根島 豊島さん

2019.06.21

八束町の中海に浮かぶ「大根島」。日本一低い火山島で、美しい牡丹の名産地で有名です。ここで、耕作放棄地を利用したパクチーの栽培や島の特産品の開発、イベントの開催などを通して、島の活性化に奮闘する(株)ふぁーむ大根島 豊島美紀さんにお話をうかがいました。

 

やけに可愛いパッケージのタバスコ!…いや、「パクスコ?」

みなさんは「パクスコ」をご存知ですか?
パクスコとは、トウガラシの代わりにパクチーを使ったタバスコのこと。

松江市の大根島で育ったパクチー(“大根”島なのに!)をふんだんに使ったこの商品を開発したのは、「株式会社ふぁーむ大根島」の豊島美紀さん。
家業の肥料店経営だけでなく、農業や商品開発、そして地域づくりも行っています。

 

-豊島さん、こんにちは!そもそもなぜ大根島でパクチーだったのですか?

こんにちは!よく来たね!
子育てが一段落した時に、ふと島の「耕作放棄地」が目に入って、こんなに島が汚かったっけ?と思ったの。田畑が荒れていると害虫がわくし、他の農地にも悪い影響があるからね。

もともと島の新しい特産品ができないかと、耕作放棄地に唐辛子を植えてみたり、試験的に色んなものを作っていたんだけど、どれも大変なうえにいまいちピンとこなかった。
そんな時ご縁があって『ゴーゴーパクチー』というパクチー料理専門店のオーナーに「ここはパクチーを育てるのにいい環境だから作ってみては?」と勧められたんです。

 

-こんなに沢山のパクチーを一人で作ってるんですか!?

いいえ、島には野菜作りが上手なお年寄りがおられるので、その方々にも栽培をお願いしています。育てたパクチーを買い取って、肥料代やおこづかいの足しにしてもらうんです。わずかでも地域でお金が回ればいいかなって。

ここに来るまでの島の畑、芍薬や野菜がとっても綺麗だったでしょ?皆さんすごく上手に野菜を作られるのよ。

 

 

-パクチーをつかっての商品開発、きっかけはなんだったのでしょうか?

常々「島に帰る気も、家を継ぐ気もない」と言っていた息子二人が、地元に帰ってきたことですね。せっかく帰ってくるなら何か新しい事業を始めたいと考えているとき、栽培していたパクチーが目に入ったの。

パクチーってね、天気に左右されやすく、成長しすぎて食べられなくなったり、一度に出荷する以上の量が出来てしまうことがある野菜なの。勿体ないでしょ。そこで、捨てられてしまうパクチーを何かに使えないかと思いついたのが、「パクスコ」でした。「パクスコ」も「パクチーカレー」もとっても美味しいわよ。

 

—パクチーといえば、あの独特の香りで好みが大きく分かれるのではないですか?

今の世の中、誰にでも買ってもらえる物を作っても、結局売れないと思うのよ。そういうものは他にたくさんあるから。それでターゲットを絞って開発した商品が、思いがけず県外イベントなどで話題になったんです。

イベントに出展していると「大根島って名前の島、本当にあるの?」とか「大根カレーも作りなよ!」とか、よく話しかけてもらえます。商品が島のことを知ってもらうツールの一つになると知って、PRにも積極的に活用しているの。

パクチーカレーには、松江市の地域おこし協力隊と一緒に島中をサイクリングして作った地図を同梱しています。この地図面白いのよ! 島の小道に『トスカーナロード』や『郷愁のカーブ』など、いろんな名前つけてるんです。サイクリングしながら、「ここの道って沖縄にありそうだよね」なんて話してつけたの。

その地図の入った商品を空港の売店に置くことで、「大根島に行ってみたい!」と思ってもらえる、そんな情報発信も含めたものづくりができたらと思っています。

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