くちばし 2024.04.14
現在、サヒメルでは「鳥のくちばし展」を開催しています。くちばしは、鳥類が必ず持っている器官ですが、その形や色は種類によってさまざま。形は食べものと深い関係があり、色は種類によっては繁殖と関係があるようです。クロツグミのオスは、今頃の季節は鮮やかな黄色ですが、冬になると黒っぽい色へと変わります。
(学芸課 星野由美子)
現在、サヒメルでは「鳥のくちばし展」を開催しています。くちばしは、鳥類が必ず持っている器官ですが、その形や色は種類によってさまざま。形は食べものと深い関係があり、色は種類によっては繁殖と関係があるようです。クロツグミのオスは、今頃の季節は鮮やかな黄色ですが、冬になると黒っぽい色へと変わります。
(学芸課 星野由美子)
10日、ポン・ブルックス彗星が、細い月と並びました。写真では、地球照といって、地球の光に照らされた月の欠けた部分もよく見えています。このあと月は11日に「すばる」に近づき、ポン・ブルックス彗星は13日から14日ごろ、木星に接近します。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
先月16日にも紹介したポン・ブルックス彗星が、予想より明るくなっており見ごろです。19時半ごろから20時すぎまで、西空で目立つ木星あたりを見てください。10日には細い月の近くに、13日ごろには木星のすぐそばに来ますので、より探しやすくなります。ぜひ双眼鏡で観察を。写真もスマホで撮れるかも。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
三瓶の本格的な春はまだ先ですが、一足早くアセビの花が見頃を迎えています。個々の花は小さいですが、多数の花を数珠なりにつけるため目を引きます。漢字では馬酔木。牛馬が食べると、その毒で足下がふらつくようになることから、名付けられたそうです。
(学芸課 井上雅仁)
三瓶の草原が、まだ枯れ草色のころ、春を告げるように白い毛でおおわれたオキナグサの芽が出ます。
この白い毛は、まだ寒いこの時期に、霜から植物本体を守る役割があると言われています。
(学芸課 松村美雪)
肉眼では1つの星に見えるけれど、望遠鏡で拡大して見ると2つ(複数)に見える星のことを「二重星」と言います。春の星座の1つ「かに座」の「イオタ星」も二重星の1つです。望遠鏡で観察すると黄色の4等星と青白い6.6等星が並んでいるのがわかる、とても美しい二重星です。三瓶自然館の天体観察会では、春の時期は、望遠鏡を向けて観察しています。
(学芸課天文事業室 矢田猛士)
約70年の周期で太陽に近づくポン・ブルックス彗星が、見え始めました。今は望遠鏡なら十分確認できる明るさです。3月末から4月中ごろにかけては、比較的小さな双眼鏡でもよく見えるようになると予想されています。日暮れ後の西の空に注目です。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
哺乳類の仲間には、寒くてエサの少ない季節を冬眠して乗りきるものがいます。コウモリはエサとしている昆虫が少ない冬、呼吸や心拍、体温などを活同時にくらべて極度に低下させた眠りにつきます。体温にいたっては活同時がヒトと同じ位あるのに対して、冬眠中は外気温と同じ位まで低下させています。これらは小さな体で冬を乗りきる術で、3月上旬頃に冬眠のラストスパートを迎えたコウモリ達をみるとガリガリに痩せていることがあります。特に昨夏生まれの亜成獣たちは皮下脂肪の蓄えが少なく、よくぞ我慢してきたな、と思うことがあります。早く暖かくなって虫たちが活動するのを心待ちにしていることでしょう。
(学芸課 安藤誠也)
スギの花粉も飛び始め、春の気配も漂いはじめた今日この頃ですが、三瓶山の標高800 mより高所では樹氷を見ることができました。樹氷とは、風で運搬されてきた雲粒などの過冷却水滴(0℃以下であっても凍っていない水滴)が樹木などの物体に衝突し、凍結したものです。その形から「エビの尻尾」とも呼ばれるのだとか。
(学芸課 今井 悟)
物陰で越冬中のカメムシを見つけました。細長い体型をしたオオトビサシガメです。大きさが2センチを超える大型の種類です。背中を押さえると「キーキー」と鳴く、バナナに似たにおいを出すなどユニークな習性をもちますが、サシガメの仲間は不用意に掴むと針状の口で刺すこともあるので注意しましょう。
(学芸課 皆木宏明)