寒い冬!お家の弱点を自分で断熱DIYイベント体験レポート③

2020.03.30

 

 

さて、みなさん、2回にわたりDIYで取り組める断熱対策「エコリーフォームワークショップ」の様子をレポートしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

 



古くからの日本家屋によく見るガラス戸は、熱を奪うので冬には寒く、現代の暮らしにはあまり向いていないところもあります。

それを、断熱材とクロスなどを使い、暖かくて軽い戸に生まれ変わらせることで、冬でも暖かい部屋づくりを自分で行う方法をお伝えしました。

 


これまでのレポートをまだ読まれていない方は、下記のリンクからご覧ください。

 

寒い冬!お家の弱点を自分で断熱DIYイベント体験レポート①

 

寒い冬!お家の弱点を自分で断熱DIYイベント体験レポート②

 

2回目のワークショップ終了時には、2枚しか作業を終えることができず、みなさんに仕上がりの様子をお伝えすることができませんでしたが、後日作業を行い全てのガラス戸を張り替えた様子がこちらです。

ずいぶん部屋の雰囲気が変わったと思います。

 

 


今回は、増子さんに、エコリフォームワークショップに取り組んだ感想を、長嶺社長に地域の工務店の特徴や役割をお聞きしましたので、お二人のインタビューをお伝えします。

 


―今回、エコリフォームに取り組まれて、まずご家族の反応はいかがでしたか?


とても喜んでくれています。
ウチには、まだ小さい子どもがいるので、ガラス戸ではなくなったことで開け閉めが軽くなったことや、もし地震があった時に割れる危険性がなくなったことがまず良かったです。

それに、ガラス戸だと、向こう側が透けて見えるので、陽が落ちた後は暗くなっていましたが、白いクロスを貼ったことで部屋が明るくなりました。

 

 

―断熱対策という意味では効果を実感されていますか?

室温を測っているわけではないですが、暖かくなったように感じています。
特に、暖房を点けた時の部屋の暖まり方が早くなったと思いますので、冬の朝、寝室から居間に入ってあまり寒い思いをしなくて済むようになって、家族みんな喜んでいます。

 

 

―今回の経験を生かして、他にもエコリフォームに取り組むことを考えていますか?

まずは、他の部屋のガラス戸も今回のことを応用して変えてみようと思っています。

 

 

―全体の感想をお聞かせください

最初はどんな感じになるのかイメージできていませんでしたし、断熱の効果としてどのくらい違いが出るのかもわからないまま取り組み始めました。

いまは暮らしの中でその効果を感じていますし、取り組んで良かったと思っています。
他の方法やもっと手軽にできることなどがあればそれを学んで、自分で自分たちの暮らしをもっと心地の良いものに変えていきたいと思いました。


今回は、エコリフォームワークショップに声をかけていただき、ありがとうございました。

 

―ありがとうございました。

 

次に、今回、エコリフォーム断熱対策のプランを考えて、実地を指導いただいた長嶺さんに、地域の工務店としての特徴や地域を知っているからこその視点などをお聞きしました。

 

―まず、長嶺社長のことについて教えてください。この仕事に入ったきっかけはなんですか?

 

長嶺建設は親父が立ち上げた会社。
僕は必ずこの仕事をやりたいと思っていたわけじゃあないけど、中学を卒業して特にやりたいこともなかったし、子どもの頃から身近な存在だった大工がカッコ良いと思っていたので、それでなんとなくこの世界に入ったんだ。

 

でも、始めのうちは身が入らず、あまり本気で向き合ってはなかったね(笑)やる気になったのは20歳の頃からかな。

 

25歳までに二級建築士の資格を取って、その後に結婚もして、独学でいろんな勉強をするようになったし、周りにも恵まれていたからその中で自然と仕事を覚えてきたと思うよ。30歳前に、現場仕事から徐々に経営の方へシフトして、40歳を機に長嶺建設を法人化して今の形になったんだ。

 

―地域の工務店の強みはなんだとお考えですか?


僕らは、地域の方にお世話になって仕事をしているし、そのお陰でいろんなところの土地や環境のことを知る経験を積んでいる。

同じ場所でも、数軒違えば風の通り方や陽のあたりが違う。
そこの地盤や川が氾濫した時にどこまで水が上がってきたかとか、この地域のことについて詳しい。

 


時代の変化にも対応できるように、早くから「暮らし省エネマイスター」の資格を取って、リクシルさんとも連携することで、お客さんの要望に対して省エネルギーの暮らしや地域のことを総合的に考えて提案ができることが、地域の工務店の強みになると思う。

 

 

―ふるさと島根定住財団のUIターン定住支援員・津和野町の定住対策・空き家バンクの相談員など、地域に関わる活動をされているとお聞きしました。移住される方と地域を結ぶ窓口ですね。



移住されて来る方にとってはまず住むところが必要だと思うが、僕は仕事柄、地域の家のことには詳しいし、空き家対策としても住んでもらえれば地域としても助かる。

多少、家が傷んでいてもどう修繕すればよいかもわかる。

 

 

僕の親父は、地域の方に愛されている方だった。
だから、恩返しというわけではなく声をかけられたからなんだけど、こういったことも地域で工務店をやっているから出来ることでもある。

 

 

―DIYで取り組める方法と予算という制約がありましたが、今回のエコリフォームでの断熱対策はいかがでしたか?


普段の仕事だったら、予算の範囲内でプロに頼んでしっかりと良い結果を出せば良いだけなんだけど、素人ができることで、と考えると逆に難しかった。
色々試してみたし、周りにも相談してみたよ。実際、やってみてどうかなと思ったんだけど、仕上がりが良かったし増子さんも満足そうだったから、満足できる出来になったと思う。やってみて良かったよ。

 

 

―いろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

こちらこそ、ありがとう。


 

―気になるDIYにかかった費用は?

 

ひと冬の暖房費や毎日の過ごしやすさを考えると、約2万5千円で部屋の断熱対策が行えることは、かなりリーズナブルではないかと思います。

また、自分の好みに合わせてデザインできるメリットは大きい!!
DIYは暮らしを豊かにできる方法のひとつだと思います。

 

 

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