さんべ縄文の森ミュージアム(三瓶小豆原埋没林公園)

島根県大田市にある三瓶小豆原埋没林公園

ニュースレター

2013年2月号

おおだのあがなもん こがなもん さんべ志学の雪あかり

さんべ志学の雪あかり

大小、様々なかまくらが沢山並びます。


さんべ志学の雪あかり

ひんやりとした空気の中の暖かい炎に癒されます。

大田市三瓶町志学では、「さんべ志学の雪あかり」というイベントが行われます。雪で小さなかまくらを作り、その中にキャンドルを灯すイベント。前日に地元住民と県内外からの有志のみなさんが協力し、2000個ものかまくらを1つ1つ手作りで会場周辺に設置します。
 当日、会場には雪とキャンドルの灯りのみ。それだけでロマンチックな世界が生まれます。昨年参加しましたが、見た瞬間心を奪われ、寒さを忘れるほどの素敵な空間でした。良い思い出になる事間違いなしのイベントです。
 周辺では、おでんやシシ汁、焼き餅等の露店のほか、三瓶温泉「志学薬師 鶴の湯」が無料開放されます。雪あかりと温泉で心も体も温まります。
 多くの方にこのイベントに参加して頂き、冬の三瓶を楽しんでいただきたいと思います。ぜひ足をお運び下さい。(真)

 

<開催予定日> 2月10日、日曜日 17:30頃。

<問い合わせ先> 志学まちづくりセンター TEL(0854)83-2167

ホームページ さんべ志学の雪あかり実行委員会

さんべ志学の雪あかり

地元有志の方々の心のこもった料理です。

 

さんべ花火大会開催

 3月2日(土)、早春の三瓶山東の原で花火大会が開催されます。昨年に続いての開催で、今回は三瓶山の国立公園指定50周年を記念しての大会です。当日、16:00開場で、神楽上演やバンド演奏の後、19:00から打ち上げ開始です。
 打ち上げ数は3000発。大田市内の店舗などによる屋台の出店も計画されています。
 会場周辺は一般車両の進入が規制され、東の原駐車場は有料の参加券をお持ちの方のみ利用できます。詳しくは、三瓶自然館(0854-86-0500)またはさんべ荘(0854-83-2011)へお問い合わせください。

 

山口郷土館

山口郷土館

展示室内。

 山口郷土館は、大田市山口町にある郷土資料館です。地元の方が運営しており、町内から集められた古民具が展示されています。展示品は日用品や農具、祭具まで様々で、学校のピアノまで展示されています。これらの道具をじっくり見ると、幾度も修理、補修をした跡が残るものがあり、昔の人が物を大切に使っていたことが感じられます。施設管理の杉本さんの、「この道具達には、生活の知恵と、家族のきずなが詰まっている。」という言葉に実感がこもります。
 江戸時代の山口村は出雲国に属し、隣の多根村との境が石見国との国境でした。峠の細い道ひとつ隔てて、言葉も風習も違いがあったそうです。例えば、郷土館には男児の誕生祝いに送られる「泥天神」が展示されていますが、これは出雲地方の古い風習で、石見側の地域にはみられないものです。

山口郷土館

昔、男の子が生まれた時に贈られた「泥天神」。出雲文化の流れをくむ山口町の風習だった。

 山口村は大田市制施行(1954年)の際に大田市へ編入されました。現在は隣接する三瓶町多根と一体化し、生活様式の変化や情報化社会での平均化によって、かつての国境での微妙な違いも失われてきているそうです。山口郷土館に残る資料は、古い地域割りでの文化の違いの名残を留める貴重なものといえるかも知れません。杉本さんは、せっかくこれだけの道具が保管されているのだから、現代の人にも昔の道具につまった生活の知恵や地域の文化を学んでもらいたいとおっしゃいます。その言葉を聞き、文化を守り伝承することの大切さについて考えさせられる思いがします。(菊)

大田の郷土料理「おまん寿司」

おまん寿司

おまん寿司は、「寿司」と言ってもお寿司屋さんでは扱っておらず、ごく庶民的な大田の家庭料理です。もともとは江戸で流行っていた食べ物とされ、石見銀山に働きに来た人々によって伝えられたと言われています。
 魚に包まれているのはすし飯ではなく、“おから”の寿司です。新鮮なアジやコハダなどを酢で締め、調味したものでおからを巻いてなじませます。おからにはすこし甘めの、すし飯の様な味付けがしてあります。アジ、酢、おからの組み合わせは、小さな子供には好まれない味かも知れません。私自身、子供の頃はあまり好きではありませんでした。大人なってからは、独特の食感と酸味を美味しいと思うようになりました。 手作りする家庭もありますが、地元のスーパーで売られていて、手軽に食べられます。(奈)