三瓶小豆原埋没林公園

島根県大田市にある三瓶小豆原埋没林公園

ニュースレター

2013年4月号

春の妖精に会う

3月10日(日)イベント「雪割一華カフェ」を開催しました。当館から徒歩10分のところにユキワリイチゲの自生地があります。
2月下旬、雪解け間もない頃に咲き始めることから、三瓶山に春の訪れを告げる「春の妖精」と例えられる事もある、淡いうす紫色をしたとても可愛い花です。ですが、暖かく晴れた日に、お日様の光を浴びていないと花を開きません。条件がそろわないと、綺麗に咲いているところを見ることができないのです。
イベントを開催した日は朝から冷たい雨が降り、冬並の寒さ。条件としては最悪で開花も見込めない状態でした。それでも歩いて自生地へ観察に行ってみました。やはり花は開いておらず、楽しみにしておられていただろうなと思いながら、参加者と話していると、「雨の日のユキワリイチゲも素敵ね」と、おもいもよらない言葉が聞けました。
花が開いてないのに、素敵と思わせるほど魅力があるユキワリイチゲ。毎年見ているのですが、今年もまた新たな感動を得ることができました。
普段は、晴れた日にじっくりと花を見ますが、あえて雨の日の観察会も良い機会だったと思います。お客様から好評で、天候に負けず楽しい時間を過ごせました。
2月下旬から3月中旬の三瓶にお越しの際はユキワリイチゲの自生地へ是非足を運んでみて下さい。晴れの日はもちろん、雨の日も素敵なユキワリイチゲに会えるかもしれません。(真)


雨の中の観察会風景

雨の中の観察会風景


雨に打たれるユキワリイチゲ

雨に打たれてうつむく花。こんな状態の花を見る機会もまた少ないかもしれません。


晴れの日のユキワリイチゲ

晴れた日のユキワリイチゲ、まさに「春の妖精」地元の方々の努力で年々花が増えています。


大田のこがなもん あがなもん 舟越坂(ふねんござか)

大田市の鳥井町と長久町の境に古くから「舟越坂」と呼ばれる緩やかな坂道があります。
この坂の名前に「舟」の文字が使われているのは、ある伝承と関わりがあります。それは「万寿3年の大津波」伝承。
万寿3年は西暦1026年にあたります。この年、大津波が襲ったという伝承が石見地方の各地に伝わります。この津波によって、海から舟が押し上げられた場所が舟越坂といわれているのです。

現在の海岸から舟越坂までは1km以上離れていて、坂の頂上の標高は30mを超えます。本当にこの坂を津波が越えたなら、大変な大津波だったことになります。
万寿3年の大津波は、益田沖にあった「鴨島」を沈めたとも伝わりますが、その実体はよく分かっていません。
伝承に残るほどの大津波であれば、相当大きな地震があったと思われるのですが、その記録が、日本国内にも、朝鮮半島にも残っていないのです。
しかし、こういった言い伝えが各地に残っているのは、災害を引き起こすような自然現象が何かあったのでしょう。山陰地方は、地震や津波の被害が少ない地域ですが、舟越坂などの伝承は、「油断は禁物だよ」と教えてくれているような気がします。(菊)


舟越坂

舟越坂


大田の旨いもん さひめっ娘味噌

大田市北三瓶地区には地産地消の味噌があります。その名も“さひめっ娘味噌”。
三瓶山の自然に恵まれた地元の米や大豆を使用した手作り味噌です。地元の方々が地域活性化の1つとして始めた味噌作りは、今年で6年目。
米から米麹を作る作業では温度管理が重要で、全てを機械に任せる事はできず、ベテランの者の感覚が必要となります。また、納豆菌と化膿菌は強く、米麹作りの邪魔をするので、生産期間中は納豆を食べない、少しでも怪我をしている時には味噌作りをしない、など心がけているそうです。
試行錯誤の結果、大豆の風味がしっかりと感じられる美味しい味噌に仕上がりました。もちろん無添加で安心して食べられます。
年間1,600㎏の味噌を作っており、市内の飲食店などで販売をしている他、電話での注文も受け付けています。(望)

問合せ:水土里ネット北三瓶活性化グループ
(林 一敏) TEL:0854-86-0102


さひめっ娘味噌

さひめっ娘味噌