さんべ縄文の森ミュージアム(三瓶小豆原埋没林公園)

島根県大田市にある三瓶小豆原埋没林公園

ニュースレター

2012年4月号

大田の あがなもん こがなもん 三瓶雪景花火大会

雪景花火

3月3日、2000発の花火が三瓶山東の原の夜空を華やかに彩りました。

三瓶温泉協会が中心となり、石見銀山遺跡の世界遺産登録5周年を記念して12年ぶりに復活させた冬の花火。

午後7時、白銀の東の原上空に大輪が次々に開くと、県内外から押しかけた観客からため息のような歓声が上がりました。

花火の色が雪原を鮮やかに彩り、白い息を吐きながら見る花火は夏とはひと味違う美しさです。

会場では、地元有志による暖かいシシ汁、焼き鳥などの屋台が出店され、こちらも大盛況でした。

また、花火の打ち上げ前には、「さんべdeさけべ!!」というイベントも開催。

三瓶山で愛を叫ぶをテーマに、参加者のみなさんが日頃口に出来ない、家族や恋人への想いや感謝を空に向かって大声で叫ぶと、会場からは拍手や笑いがおこり、大いに盛り上がりました。

まいぼつりんカフェのお知らせ

雑煮

花見や新緑、蛍と、毎回テーマを変えながら、4月から11月に毎月1回開催します。

屋外で地元のお菓子やお茶を楽しみながら、太古の森の不思議をスタッフが紹介するイベント。

普段非公開の展示室の地下や天井裏もご案内します。4月は、少し遅く咲くヤマザクラの花を楽しむ茶話会。一緒に春の訪れを満喫しませんか?

 ○4月15日(日)14:00~1時間程度

 ○参加費:入園料

 ○定員:20名(当日先着順)

ユキワリイチゲ咲きました!!

ユキワリイチゲ

当園から徒歩10分のところに、「ユキワリイチゲ」の群生地があります。

この花、漢字では「雪割一華」。2月下旬から3月の雪解け直後に咲くことがその名の由来です。直径4cmほどの、淡い紫色の可憐な花で、「春の訪れを告げる妖精」と呼ばれる花のひとつです。

この花は、よく晴れた暖かい日にしか開花しません。今年は、つぼみがついてからも気温が低く、なかなか開いてくれませんでした。

蕾がふくらんで今にも咲きそうになってから、幾度も群生地に足を運んだものの、毎回空振り。今年は咲かないまま季節が過ぎるかと心配しはじめた3月16日、ようやく咲き誇る姿に出会うことができました。

花の繊細な色合いがなんとも美しく、心を奪われます。春の訪れを実感し、毎年新鮮な感動がある花です。

この群生地は、三瓶町多根地区の住民の方が3年かけて環境整備され、年を追って花の数が多くなっています。

開いた花に出会うのは難しいけれど、それだけに会えた時に嬉しく、癒しを感じさせてくれる花。是非、多くの方にこの魅力を感じて頂きたいと思います。

多根の巨木

佐毘売山神社のシイ

三瓶町多根にある佐比売山神社には杉、エノキ、シイの木などの巨木がお社を守るように立っています。中でも、シイの木はとても不思議な形をしています。

幹が二股に別れていて、この空間だけでも横幅1.7メートル縦3メートル近くあり大人でも楽に通り抜けることが出来るほどの大きさです。

二本足で立って見下ろしている巨人のようです。長い年月を掛けて成長する間にこの木になにが起きたのか想像してみるのもおもしろいかもしれません。