トピックス■COP21って何?何をきめるの?
■COP21はじまる!
【Cop21の公式ロゴ】
2015年11月30日から12月11日まで、フランス・パリで開催される、COP21(気候変動枠組条約第21回締約国会議)。
国際条約である「国連気候変動枠組条約」に加盟している国々が、これからどのように地球温暖化について取り組みをしていくのか、すべての国が合意して物事を決定するための会議です。
■約束草案って何?
COP21の開催に先駆けて、条約に加盟する国々から「約束草案」が、国連気候変動枠組み条約事務局に提出されました。
この約束草案とは、「私の国では、いついつまでにこれだけの温室効果ガスを削減しますよ。それにはこれだけの対策をやりますよ。」というように、対策とその方法などを目標として、あらかじめ表明するものです。
この約束草案が、これからの地球温暖化対策について、COP21で国際的な合意を導きだすカギになるといえます。
■日本の目標は?世界の目標は?
約束草案は、それぞれの国が提出することになっていますが、その目標はそれぞれの国によって違っています。
日本(2012年時点で、CO2の排出は世界5位)は、2030年までに2013年比で温室効果ガス排出量を26%削減することを、目標に掲げています。
■もっと詳しく!
また、中国(2012年時点で、CO2の排出は世界1位)は、2030年までにGDP当たりの二酸化炭素排出量を、2005年比で60-65%削減、アメリカ(2012年時点で、CO2の排出は世界2位)は、2025年までに2005年比で26-28%削減をそれぞれ目標に掲げています。
■COP21の目指すゴールは?
COP21では、2020年以降の新たな地球温暖化対策の国際的枠組みについて、すべての国の合意が必要となります。
1997年に日本の京都を会場に開催されたCOP3で採択された京都議定書(2005年に発効)では、二酸化炭素の排出量削減は、主に先進国の責任とされていました。
その後、2012年に効力を失う京都議定書に代わり、2009年に開催されたCOP15で新たな枠組みの合意を目指しましたが、先進国と途上国の対立が激しく、議定書の採択には至りませんでした。
今日、温暖化の影響とみられる異常気象や、それによって引き起こされる深刻な自然災害が世界規模で広がるなか、COP21では、すべての国が参加する、公平で実際に効果がある地球温暖化対策が何よりも求められているのです。