出雲でご縁をつなぐ三品さん(2)

2018.10.01


―「母ごころを紡ぐ会」を立ち上げたと聞きました。どういった会ですか?

 

 

きっかけは、友だちのママたちは子育てをしながら、いろいろな悩みを抱え、生活に追われながらでも〝暮らしを大切にしたい〟という思いを知ったからです。

 

そこで「たまちハウスで何かできないだろうか?」と考えました。

ここ出雲地方は昔から綿の産地で、昔は近所のお母さんたちが集いながら綿を紡ぎ、ワイワイおしゃべりをして元気に暮らしていたそうです。

 

ちょうど綿を栽培しているママがいるので、色んなお母さんたちに習って元気に暮らそうと「母ごころを紡ぐ会」を発足することとなりました。

 

 

 

―もんぺ姿がかわいいですね。母ごころを紡ぐ会のスタイルなのですか?

 

いえいえ、会の正装ではありません(笑)。

でも、私はいつも「もんぺ」を履いています。この上張りは仲良しのお母さんが浴衣をリメイクして作ってくださいました。

着心地よく楽なものを求めると、現代の洋服が当てはまらず、このスタイルになりした。
今着ている黄色いシャツも、40年前におばあさんが着ていたものをいただきました。素材が良いと長く着れるものですね。

 


―東京にいるときから和装だったのですか?

昔からこのスタイルだったわけではなく、きっかけは東日本大震災でした。

首都圏を襲った黄色い雨に当たってから原因不明の体調不良になったのです。

 

 

化学物質が入ったものに触れたり、食べたりすると炎症が起き、皮膚がうんだりするのです。
そこで肌にやさしい素材だったり、食べられないものを外していくと、自然素材や無農薬の野菜にいきつきました。

 

それから自然療法を調べました。人体や自然について、そして「暮らすこと」について考えていくと、自然と共存していた昔ながらの日本の暮らし(衣食住)が当てはまったのです。今はとても健康になりました。

 


―これから、やってみたいことはありますか?

「酵素断食」をたまちハウスではじめようと思っています。最近は若い子にも人気の「断食」ですが、酵素を摂取するため普通の断食よりも楽で、体への負担も少ないです。それから、ご住職をお招きし、座禅と断食を共に行なう座禅断食会も定期的に開催する予定です。毎日、忙しく過ごしている方にリフレッシュしに来ていただきたいですね。ココロもカラダも健やかになるイベントにしたいです。

 

 

―今の暮らしを満喫している様子ですね。

 

出雲へ来て、たくさんの人と出会い友だちも増えました。
ここへ来てから、小さな畑もしています。
自然農法と言えば聞こえは良いですが、草と野菜が共存しているので、ほぼ自然です(笑)。
雑草の中で育つ野菜はとても元気でおいしいですよ。

 

 


日課としては、起きたら朝ごはんを食べて、畑へ出て植物たちに「おはよー」と声をかけながら、実っているプチトマトを頬張ったりしています。

朝露の山野草を取っておひたしにしたり、旬の野菜を食べるなど普通にある田舎の暮らしをしています。
それが心地よく自分に合っていると実感しています。

 

 

**三品さんとお話した感想**

もんぺ姿で出迎えてくれた三品さんは、とてもチャーミングな女性でした!!
都会でバリバリ仕事をしていたキャリアウーマンの姿は伺えず、出雲の田舎で自分の好きなことやカラダやココロが穏やかになることを背負いすぎず実践している様子でした。
東日本大震災がきっかけで実家に戻り、原因不明の病気になられ辛い体験をされたはずですが
そんな苦労を見せず、笑顔で人を和ませる雰囲気をもった三品さんでした。

三品さん、ありがとうございました!

            

 

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