豊かな環境と経済を、未来の子どもたちへ 須山木材株式会社 須山代表(2)

2019.02.19

 

知ってもらうことで林業をする人が増えたらいいですね

今、出雲にある四隅突出古墳近くの山で「屋根のない美術館」づくりを行うために出雲商業高校の生徒と活動を行っています。小さな森に高校生がつくったオブジェを置き、小さな子どもたちも自由に遊べる森の美術館にしたいのです。木からマイナスイオンが発生するので、とても心地良い空間になると思います。

 

木や山を通した活動がどんどん広がっていますね!

はい。しかし、確実に地球は温暖化に向かっています。日本でも夏は気温が40度を超え、大型台風もたくさん上陸します。自社は自然を扱う仕事をしているため4つめの事業「CSR活動」も同時に行っています。

 

CSR活動」とはどういう活動ですか?

CRSはcorporate social responsibilityのことで、企業が事業活動を通じて自主的に社会貢献する責任のことです。また地球環境を守る「ESG投資」も行っています。これは環境(Environment)と企業統治(Governance)と社会(Social)に配慮している企業に重視・選別して環境と経済を結びつける投資のことです。

 

環境と投資が結び付かないのですが

そうですよね。これまで環境保護と経済活動は相反するものでした。しかし、環境(地方)と経済(都市部)を結ぶ緑の産業革命を実現していくのが「J⁻クレジット」です。

 

「Jクレジット」とはどういう制度ですか?

山は二酸化炭素を吸って酸素を出しています。これを〝価値〟に置き換えていこうという考え方です。須山木材の扱っている山はどのくらい二酸化酸素を吸うかを測り、それをクレジットとして国が認証します。認証されると須山木材はJ⁻クレジットの創出者となります。そして二酸化炭素を排出する工場や、環境問題に積極的に取り組む企業が金融機関を通して須山木材のJ⁻クレジットを購入するのです。その代金で自社は森林の保全を行うことができます。

須山木材は昨年、Jクレジットを創出者となりました。年間に1,100トン、8年間で1万トンのクレジットを発行することができました。

 

山を多く持っていた方がたくさんJクレジットが発行されるわけですね。

そうです。住宅関係の会社や異業種の企業もJ⁻クレジットを購入し、環境にやさしい企業としてアピールできます。自社のJ⁻クレジットも住宅会社や神戸のゲーム会社に購入していただいています。このように異業種の企業もJ⁻クレジットを買われているところが増えてきました。J⁻クレジットを購入した企業の商品を買うことによって、一般の方も環境保護をしていることになり、地球温暖化防止にもつながります。

 

自然環境を考えた良い取り組みですね!

木材の付加価値を付けるために乾燥させ、プレカット加工を施し建築に使います。その利益を山の植樹や間伐作業の費用にあて、間伐した木をまた製材する…という具合に循環させています。

循環型林業を行い、仕事も増え、林業をする人が増えると山が豊になり、地球が守られます。長い取り組みですが未来の子どもたちのために、これからも山を守っていきたいです。

 

 

 

 

 

 

****須山さんとお話した感想****

林業は今行っている植林や間伐などの作業は20年、50年…100年後…の未来を見据えた自然を守る仕事であるため、目先のことや時間に追われている現代では理解し難い職業かと思います。しかし、あえて林業を活性化しようと意欲的に事業を行っている須山社長の力強い思いに感動しました。作業をしている山中へ同行し、森の中に身を置くと、心がとても安らかになります。この清々しい心地と須山社長の熱い思いが子どもたちに伝われば、林業を大切に思う人がきっと増えると思いました。

ありがとうございました。

 

 

 

ページトップへ