みずときから世界を体感!暮らしの選択肢広げるプラントベースの多国籍料理 Plant based Mizutoki 塩澤さん(2)
―リラックスできる場所として認知されているんですね。移住されて地域との関わりはありますか?
地元の中学校から職場体験として男の子が2人来てくれて、一緒に仕事をしてもらいました。
お水を運んでもらったり、仕込みでカレーを作るのを手伝ってもらったり。
「どうしていまの仕事についたんですか?」とか、質問も用意して来ていて、文化祭か何かで発表するようです。
私も体験を通して学んで来たので、地域の子どもたちもいろんなことを体験して、経験を得て選択肢を増やしていって欲しいですね。
―吉賀町での暮らしはどのようなものですか?
広島で料理教室を主宰している頃からずっと柿木村のおいしいお野菜が大好きで、6年くらい前に移住して来ましたけど、この町は住みやすいところだと思います。
吉賀町は「水と住む町」。お店の前にも小さな小川がありますけど、本当に水がきれいです。
昔は、顔を洗ったり、歯を磨いたりしていたと聞きました。
季節が巡るたびにいろんな景色が見られる山々が近くにあることにも幸せを感じます。
ここは、顔を合わせると誰でも挨拶をします。
朝に「おはよう」と挨拶し合えるとやっぱり気持ちがいいので、そのような関係を作れる雰囲気が残っている地域で暮らしていると思っています。
お店はデザートを担当している主人と二人三脚でやっていますので、主人の本業の林業が忙しい冬から春は閉めて家のことをやっていますね。
家の方だと太ももくらいまで雪が積もるんですよ。
―吉賀町は素敵な場所ですね!塩澤さんとお話していると、生活にたくさんの選択肢を感じます。
いまは、いろいろな選択肢があって、それぞれの考えに沿って選べる時代だと思います。
お店と自宅の電気は100%自然エネルギーの「ハチドリ電力」と契約していて、お店の電気料金の1%が子供の貧困・教育の問題に、自宅の1%が動物愛護の活動に寄付されるようになっています。
子供を育てる1人の親として、また、旅先で会ったストリートチルドレンや、飼い犬が保健所から来ていることなどから、そういったところへ少しでも貢献できればいいなと思ってした選択です。
お店に容器を持参したり、量り売りをすることで、ごみを少なくする暮らしを選択することもできると思います。
自分で調べて納得するものを選ぶことも大切ですよね。
いつか読んだ記事の「どうやってなおすか分からない物を使い続けないで」と小さな子どもが言っていた言葉が頭に残っています。
吉賀町・錦町・周南市に日本最大級の風力発電所ができるかもという話を聞きましたが…柿木村には小水力発電があり、隣町の津和野には森を活用したバイオマス発電があります。
自然を壊して新しいものを作るのではなく、いまある物を活かして暮らすことはできないのかな?と思います。
私が今までに学んできたことを実践したくて吉賀町に移住しましたし、そういった暮らし方や生き方が選択肢のひとつとしてあるということを知るきっかけにお店がなればいいなと思います。
―これからMizutokiでやっていきたいことはありますか?
来年は、畑を拡大できそうなので、もっと自分で育てたお野菜やスパイスを使って料理を出したいですね。
ちょっと変わったお野菜を使った新しいメニューも考えたいし、スリランカへ行ってカレーを勉強したいです。
各国のカレーを極めて、月に1日、世界のカレーの日を作りたい。
今月はタイ、今月はスリランカとか世界各国のカレーが楽しめるとまた喜んでもらえるんじゃないかと思います。
ぜひ、Mizutokiの料理から世界を体感して欲しいです。
*塩澤さんイチ推し!今日からできる楽しいプチエコ*
パン屋さんでパンを買うと個別にビニール袋に入れて、大きな袋にまた入れてくれるので二重包装になっていると思います。私は、パン屋に行く時にカゴを持って行って、それに袋なしで入れてもらうんですね。そうするとゴミが減っていいと思ってやっていますので、皆さんも受け取る必要がないと感じた包装を受け取らないための工夫を考えてみてください。
*取材したライターの感想*
「プラントベース」という言葉を初めて耳にして料理を口にしましたが、評判のとおり食べ応えがあって美味しかったです!日本家屋の中に異国情緒があり、ひとつひとつは違う形なのに調和を感じられる店内。塩澤さんの温和で落ち着いた声や話し方。まさに自然体な塩澤さんと、四季折々、自然豊かな表情を見せる吉賀町の相性が良いように感じました。暖かくなったらまた行きたいと思うMizutokiさんでした。(2022年10月取材)
吉賀町に食べに行きたい!
プラントベースの多国籍料理
Plant based Mizutokiさんの