豊かな環境と経済を、未来の子どもたちへ 須山木材株式会社 須山代表

2019.02.19

 

明治10年に出雲市で木挽屋(こびきや)として創業した須山木材株式会社。現在は製材所とプレカット工場、また県内外に営業所や支店をもち、海外にもネットワークがある企業です。
近年、地球温暖化対策として環境も経済も循環させるJ⁻クレジットの取り組みについてお話しを伺いました。

 

広い敷地に、たくさん木が積み重ねてありますね。

積み重ねている木は自然乾燥させているものです。木を製材してから、歪みを抑えるために機械乾燥をさせ、それから自然乾燥させます。

須山木材は製材所からはじまり、今は柱などを作るために正確な寸法で木をカットできるプレカット工場もあります。製材からプレカットまで一貫して生産できる工場は日本でも数少ないはずです。

 

今、林業の大切さが見直されています。どんな取り組みをされていますか?

4つの目的をもって事業を行っています。

一つは「挑戦」です。島根県はなんと全国3位の森林面積率を持つ県なんですよ。しかし山が荒れ、後継者不足に悩まされているのが現状です。そこをあえて〝活性化していこう!〟と挑戦しています。木を切るだけでなく、育てていくことが大切です。それには、植林して3年までは下草を刈るなど手間をかけなければなりません。

自社は現在、5割が国産材、5割が外国産材を扱っています。これから山を育て活性化することで、国産材を7割にすること。それも「挑戦」です。

 

山を育てるって良い言葉ですね。

山を育てることで自社も持続的に仕事ができます。しかし、経営のことを考えると事業の「革新」が重要となってきます。近年は、大きく育った木に付加価値をつけて加工し、市場に出しています。地産地消と言われますが「地産外消」という考えで、広島や大阪などへ販売し、その資金でまた山に投資を行っています。

 

自然も経済も循環させることが重要ですね!

はい、よって次は「教育」です! 林業は担い手不足です。その現状は、私たちのピーアール不足だとも感じています。子どもたちによく「将来、何になりたいですか?」と聞くと、身近にあるケーキ屋さんとか、テレビでよく見るカッコいいサッカー選手などと答えます。そう「林業」は身近でもないし、何をしている職業なのか、そもそも知る機会が少ないのです。

島根には森林がたくさんありながら、子どもたちは森に入ったことがほとんどありません。そこで、近くにある自社の山に保育園から高校生を対象とし、実際に山へ入って山の仕事を見てもらっています。

先日、高校生が体験を行い「林業は重労働だと思っていました」という感想をいただきました。昔はそうでしたが、現在は機械で木を切ったり、工場もコンピューター制御で行っています。子どもたちに山や工場を見学してもらうことで林業のイメージを変えたいです。

 

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