神楽を通して、未来を強く歩む力を 土江子ども神楽団 楫代表(2)

2019.02.28

―土江子ども神楽団は県内外や海外でも活動されていますね!

最近は特に外国との交流を盛んに行っています。これまでドイツに3回、スイス、オーストリア、ベトナム、韓国へも行きました。

はじめは「外国で神楽が理解されるのだろうか?」と心配していましたが、外国の人は熱狂的に舞台を盛り上げてくれます。子どもたちも舞っていて楽しかったと思います。

海外遠征で1番良いと思うことは、子どもたちが現地でホームステイをすることです。とても充実した日々を過ごしているようで、最後はホームステイの家族の方と涙&涙のお別れをするのだそうです。

 

―すごくいい体験ですね!

1周間ほどの遠征ですが、子どもたちがとても自立します! 言葉は通じませんが、ジェスチャーをするなど自発的に行動もしているようです。海外遠征に行く前と帰ってからでは〝大きく成長したなー〟といつも感じています。

仲間意識を持ち、海外でも、大勢の前でも堂々と振る舞えることで、これからの人生を強く歩むことができると思っています。

 

「自立」という意味では海外遠征だけではなく、日常の中でも多くあります。神楽の道具も基本的に子どもたちが片付けますし、学校の活動の一貫として「おごよい運動」も行っています。これは、「おいでよ」「ごめんね」「よかったね」「いけないよ」の挨拶言葉の頭文字をとって名付けたもので、神楽団でも引き継いでいます。あいさつは基本ですから!

 

―大田市は自然がいっぱいありますね!しまねの自慢を教えてください。

やはり緑の田んぼ、青い海、深い緑の山などの「原風景」だと思います。

昔は、田んぼや近くの川でタニシや魚をとって遊んでいました。初夏になると川には鮎がいて、大きな石を投げるとショックで川面に浮かんでくるのです。それをとっては朝食のおかずにしていました。今は川には外来種が泳いでいたり、水泳することすら禁止になっていて残念です。昔のような、美しい自然を未来の子どもたちに見せてあげたいですね。

 

 

―何か小さなエコ活動をしていることはありますか?

これといったことはないですが、家では田んぼや小さな家庭菜園をしています。いつも近所の農家さんから、出荷できない野菜のおすそ分けをもらっています。野菜は自給自足ですね。

それと、エコバックを持つなど小さいことからコツコツとエコ活動を心がけたいと思います。

 

 

 

―子どもたちに残したいコト・モノは何ですか?

自然の中で遊べる美しい環境です。それと田舎の1番の良さは人がやさしく、近所のおじさんやおばさん、仲間たちと交流できるところです。地域の人が子どもたちを見守ったり、子ども同士も楽しく過ごせるところが、この地域の良さです。

子ども神楽団も幼児から高校生まで、一緒に活動するところが昔と変わらぬ風景となっています。そういう風土が、いつまでも続くことを願っています。

 

 

 

**土江子ども神楽団の練習風景を見た感想**

「阿吽(あうん)の仲」という言葉がピッタリな土江子ども神楽団。大きな声で指導しなくても、上の子からの一言の声掛けや目配りで下の子が行動していました。その察する心が、神楽の舞や間の取り方にも表れるのだろうと思いました。そして活動の中で、目上の人との接し方や礼儀などの躾(しつけ)も身につき、子どもたちは良い環境の中で育っていると感じました。また、神楽の舞はスポーツと同等に大きな感動を呼びます!練習を見ているだけでも迫力満点でした。これからの公演がますます楽しみです!

 

 

 

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