未来に繋がる持続可能な食と農業 出雲野菜 大塚さん(2)

2019.03.28

 

―「出雲野菜」を今後どう展開していきたいですか?

もっと農業に関心を持つ人が増えてほしいです。
スーパーに農作物が並んでいることが当たり前なのではなく、畑をイノシシにボコボコにされて「農業は大変だ~」でもなく、ニンジンの収穫の楽しさなど、身近に農業を感じてもらいたいと思っています。

 

先般、ブドウ農園のイベントを行い、たくさんの家族に参加してもらいました。内容は、収穫体験や、シャインマスカットとクイーンニーナとピオーネの食べ比べ。また、ブドウづくりクイズなどをしました。子どもも大人も楽しめ、農業を知ってもらえるきっかけになりました。

 

―生産面でこだわったり、気をつけていることはありますか?

個人的に生産で大切にしてるのは、「地域のサイクルを利用する」ということです。もともと奥出雲は仁多牛の里で、昔から和牛が盛んな地域で牛が放牧されていました。牛が放牧慣れしていて脱走したことがなく、人にも慣れています。

うちの土地に牛を放牧させると牛農家さんはエサ代がかからず、うちとしては雑草を食べてもらえるので、トラクターで土地を耕さなくてもよく、互いに経費削減ができます。また、放牧していると牧歌的な感じがして、皆さんに喜ばれ誰も損していないのです。

 

 

肥料は地元の牛糞、鶏糞です。牡蠣殻石灰や中海の海藻肥料は県外のものですが、それでも中国地方圏域のものです。よく「持続可能」と言われますが、地域にあるものを生かすと、おのずとそういう循環ができてくるのです。できた野菜は、県外に出荷しますが、儲かったお金は雇用している社員さんに支払い、また奥出雲にお金が落とせる仕組みです。

もちろん、今の子どもたちの食も大切ですが、それ以上に子どもたち、そのまた子どもたちに伝える仕組みをしっかりつくらないと、「持続可能」は厳しいと思っています。今はどう循環をさせるのが1番良いのかを考えながら農業に取り組んでいます。

 

 ****大塚さんとお話した感想****

東京で生まれ育ち、しかもゲーム業界でディレクターをされていた大塚さんが、山奥の奥出雲町へ孫ターンしたことにまず驚きました。しかも7年続いており、売上も人との縁も、広がる一方。農業は「大変」と思われがちですが、農業という仕事に真摯に向かい、牛農家さんとの連携や地域のこと、未来の子どもたちのことを願い、自らが楽しく将来を見据えた農業や食に向き合っている姿が、とても頼もしかったです。

 

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