芸術をもっと身近に!!世代や文化を超えた交流を 川登芸術村 山口さん

2020.03.10

萩・石見空港から車で15分ほど、山あいの川登町にある「川登芸術村(かわのぼりげいじゅつむら)」。音楽ライブやイベントなどを通し、益田から芸術文化を発信しています。チーフマネージャーの山口原始(やまぐち げんし)さんに、活動への思いをお聞きしました。

 

 

-新感覚のカルチャースポットが益田にあると聞いて伺いました!ちょっと変わった建物ですね。なんだか懐かしいような…。

実はここ、元は保育園だったんです!
川登地域の保育を長年担ってきた園でしたが、2018年に数キロ先へ移転することになりました。そこで現在の村長(オーナー)が「益田を芸術の町にしたい!」と、空いた建物を買い取って改修。音楽やアートを発信する拠点として「川登芸術村」を立ち上げました。

首都圏で活躍するアーティストや近隣地域の方々が出演する「アートフェスティバル」やカフェ・イベント音楽教室など、さまざまな取り組みをしています。

 

 

 

-山口さんはチーフマネージャーということですが、どんなことをされていますか?

川登芸術村の広報活動、ホームページ制作、「アートフェスティバル」の管理・運営、近隣地域をはじめとした島根のミュージシャンとの打ち合わせなどを担当しています。
婚活イベントの企画や、ギター教室の講師もやっていますよ!

 

 

-川登のご出身で、現在お寺のお坊さんもされているとのことですが…?

 

 

僕が生まれ育ったのは、この建物のすぐそばにある寺。
「川登芸術村」になる前の保育園は父が園長を務めております。ちなみに、僕もそこの卒園児です!

学生の頃から将来は僧侶になることが決まっていましたが、十代の頃はバンド活動に夢中!高校卒業後は関西にある音楽の専門学校に進学。プロになることを夢見ていましたが、なかなか芽が出ず…。区切りをつけて僧侶の養成学校に進み、資格を取得しました。

 

 

 

-バンドマンからお坊さんに転身して、益田に戻ってこられたんですね!

まだ父が現役なので、隣町にある後継者がいないお寺の住職を務めています。郷里に近いとはいえ住んだことのない地域だったので、最初は右も左もわからず途方に暮れました。

でも、地域の方々が親身になって助けてくださったんです。皆さん孫のように可愛がってくださるので、大きな苦労はありませんでした。

地域の情報を教えてもらえたし、晩ご飯は毎日のように近所のお宅でいただいていましたね(笑)。何も分からないまま住み始めたのが、逆に良かったのかも。

 

住職をしながら仏具店にも勤め、バンドを組んで音楽活動もしていました。「ニルヴァーナ」をもじって「デルバーラ(出る腹)」ってバンド名で(笑)。でもこのあたりには練習や録音のためのスタジオがなく、発表する場も少ないのが悩みでした。そんなとき、「川登芸術村」がオープンすることに。立ち上げ準備から徐々に関わるようになりました。

 

-「アートフェスティバル」は内容がバラエティーに富んでいますね。


国内外で活躍するクラシックの演奏者を東京から招くこともあれば、ジャズやロックなどのバンド、ダンサー、落語家、パントマイムのパフォーマー、安来節、獅子舞…。ジャンルの壁はありません。

2月は2日間に渡って開催し、常連さんも含めてたくさんの方が入れ替わり立ち替わり来てくださいました。コンサートというより、パーティーといった雰囲気。

 

 

今年は珍しく温かい冬でしたが、この日はちょうど雪が積もって、クリスマスのようなとてもいい感じになりました。



-音楽イベント以外もいろいろな企画があるんですよね。

 

はい、地域のみなさんと一緒に楽しめるものを開催しています。昨年は着物のファッションショーが好評でした。
モデルは全員60歳以上の女性。お家に眠っている着物を着て、ギターの生演奏とともにレッドカーペットを歩いてもらいました。

 

 



-皆さんとっても素敵!着物も着付けの技術も活かせて、新しい生きがいになりそう!



地元の女性のスキルを活かして、お客さんを着付けして芸術村や近隣で写真を撮るイベントも面白そうですね。
初夏には二条地区のホタル祭りがあるので、和装で参加してもらうのもいいかも!

ヨガレッスンも行なっています。インストラクターは地元の男性で、なんとこの保育園のOB。老若男女が集まって楽しんでいます。

 

 

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