自然情報

ヨツモンカメムシ 2022.12.04

初冬頃に見られるカメムシで、背中に4つの黒い紋があるのが名前の由来です。1年の大部分は樹冠で暮らすとされ、越冬のため地表付近へ降りてくる今の時季以外はなかなか見られないカメムシです。

(学芸課 皆木宏明)


夏の大三角 2022.11.27

冬の間違いではありません。夏の大三角です。夏とつきながら、まだ宵の西空に残っていて見ることができます。地平線の上においた三角定規のような形は、これから気忙しくなる年末にかけての街並みを静かに見下ろしています。

(学芸課 太田哲朗)


エナガの群れがやってきた 2022.11.20

鈴を振るような小さな声。たくさんの鈴が鳴るような、にぎやかな声とともにやってくるエナガの群れ。秋の三瓶自然館の水場は、群れでやってくる鳥が多いのですが、そのなかでも一際にぎやかなのがエナガです。体のサイズは日本でも最小クラス。尾が体と同じくらい長く、脇腹のぶどう色が特徴です。

群れでやってきたエナガ。水場には一度に5-6羽しか入れないが、周囲には10羽近くがきている。
体が小さいので、水たまりではなく、岩の上を滝のように流れる水でも浴びることができる。

(学芸課 星野由美子)


皆既月食中の天王星食 2022.11.13

11月8日に起こった皆既月食を見た人は多いと思います。今回はたいへん珍しいことに、皆既月食と同時に、月が天王星を隠す天王星食も起こりました。サヒメルでは、その模様をインターネットでライブ配信しました。動画を再編集しましたのでご覧ください。

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)


リンドウ 2022.11.06

晩秋の三瓶山草原を彩る草花のひとつがリンドウです。鮮やかな紫色の花は、枯れ色に移ろう草原で、ひときわ目を引きます。漢字では「竜胆」と書き、生薬として重宝されてきました。有名な漢方薬である「熊の胆」よりも苦みが強いため、熊よりも格上の生物として竜が用いられたそうです。ただし、国立公園内での採集は禁止されていますので、ご注意下さい。

(学芸課 井上雅仁)


ノブドウの実 2022.10.30

秋になると、道脇で碧(あお)や紫の色とりどりの実をつけ、目を引くのがノブドウの実です。花は、夏に咲きますが、直径3~5mmで小さく、色も黄緑色で目立ちません。実の大きさは6~8mm、中にノブドウミタマバエなどの幼虫が入りこんだものは大きくふくらみ、10~15mmになります。

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(学芸課 松村美雪)


木星 2022.10.23

今年は9月27日にうお座で衝を迎え、宵の空にひときわ明るい輝きで、目立って見えています。写真の木星は10月14日に三瓶自然館で撮影しました。木星は、天体観察会でも人気の天体の一つで、望遠鏡で観察すると、本体の縞模様だけでなく木星の周りをまわる衛星の姿を見ることができます。

(学芸課 矢田猛士)


空飛ぶ座布団 2022.10.16

夕闇の中、三瓶の森ではアカマツの木の天辺から松ぼっくりが何者かに食べられ、ポツ・ポツッと落ちてきます。食痕をみるとまるでエビフライの様な形に囓られています。落とし主を脅かさない様に赤色のライトを当てると目が二つ輝きます。そのうちに「ギュルルルル、ギュルルルル」と不思議な声をあげてバサッと木から木へと滑空していきました。この動物の正体はムササビで、夜な夜な植物の実や葉などを食べて暮らしています。

ムササビ(滑空中はまるで空を飛ぶ座布団のようにみえます)

(学芸課 安藤誠也)


北の原の地形 2022.10.09

秋になると、三瓶自然館の周辺に広がる北の原にススキの迷路が登場します。2022年は10月8日から11月6日までお楽しみいただけます。
北の原を訪れたら、ぜひ地形に注目してみてください。なだらかな西の原と違って、北の原には大小の丘が点在するように、デコボコしています。この違いは、崩れた土砂のたまり方が関係しています。北の原は、三瓶山の斜面が大きく崩れてなだれ落ちてきた土砂がたまってできています。このとき、山の一部が大きな塊のままでいくつも落ちてきました。そのため北の原は、デコボコした地形となっているのです。
西の原のなだらかな地形の成り立ちは、2022年4月3日の記事を見てみてください。

北の原とススキの迷路

(学芸課 今井 悟)


渡りをするチョウ 2022.10.02

林の中を緩やかに飛翔する、アサギマダラに出会いました。アサギマダラは大型のチョウで、秋になると南へと長距離移動する習性があります。かつて三瓶山から鹿児島県まで移動した例が知られていますが、さらに海を越え南方の地域まで渡りをすると考えられています。

(学芸課 皆木宏明)