自然情報

ハラビロカマキリの卵のう 2026.03.01

 枝先に付いているのはハラビロカマキリの卵のうです。中には最大数百もの卵がつまっています。カマキリは種類によって卵のうの形が決まっていて、本種は他種に比べ色が濃く表面が滑らかでツヤがあるのが特徴です。また草よりも木の枝によく産み付けられます。

ハラビロカマキリの卵のう

(学芸課 皆木宏明)


皆既月食 2026.02.22

地球の影に月が隠される月食がまもなく観察できます。3月3日のひな祭りの夜、東の空から昇った月が18:50頃から欠けはじめ、20:04には影にすっぽり入る皆既となります。1時間くらいこの皆既の状態が楽しめるので、ご家族みなさんでお楽しみください。

皆既となった月・2025年9月8日

(学芸課天文事業室 太田哲朗)


トキの放鳥が決定!! 2026.02.15

  令和8年2月9日
 島根県出雲市内において令和9年度にトキが放鳥されることが正式に決まりました。
トキはNipponia nippon (ニッポニア ニッポン)という日本の国の名前を学名(世界中に通用するラテン語でつけられた種の名称)に持つ鳥です。しかし、日本では野生下での繁殖や生息がなくなり、一度は絶滅したとされました。
 現在は中国由来の個体を人工繁殖させて数を増やし、おもに新潟県の佐渡島で放鳥され、野生下で生息している個体がいます。このように野外で個体数を増やして、最終的には自力で生息していけるようにすることを「野生復帰」といいます。
 野生復帰には、さまざまな課題が伴いますし、予測が難しく解決への道を見つけにくい問題も多くあります。それでも、トキの西日本での野生復帰は出雲からはじまります。
 さまざまな難問を乗り越えて、一度は絶滅したトキが大空を舞う姿を見るのは、感慨深いものがあるだろうな・・・・と思う今日この頃です。

繁殖期で羽根が灰色になったトキ

(学芸課 星野由美子)


木星の大赤斑 2026.02.08

木星には「眼」のような模様があるのが印象的です。それは大赤斑という渦です。実は大赤斑は以前より小さくなっています。昔は「地球が2~3個入る」といわれましたが、今は地球1個分ほど。小さな望遠鏡では見にくくなりました。でも、サヒメルの天文台での天体観察会なら見るチャンスがありますよ!

木星(左下の朱色の楕円が大赤斑) 2025年11月30日、サヒメルの天文台で撮影

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)


節分にまつわる植物~トベラ 2026.02.01

節分の飾り物といえば、イワシとヒイラギでしょう。イワシを焼いた匂いやヒイラギのトゲは、鬼を追い払うとされています。
もうひとつゆかりのある植物に、トベラがあります。海岸沿いに生える常緑樹で、冬に赤い実をつけます。葉や茎は独特の匂いがあり、葉を燃やすとバチバチと大きな音を立てます。このような特徴を厄除けに込めて、節分飾りに使う地域があるそうです。

(副館長 井上雅仁)


木星 2026.01.25

望遠鏡で木星を観察すると,衛星やその影が木星面を横切る現象を見ることができます.2026年1月18日の夜は快晴で22時20分ごろに木星に望遠鏡を向けると,木星のすぐ近くにイオの本体,そして木星面はイオの影が見えているのを確認することができました.

木星と衛星イオとその影.1月18日,三瓶自然館15cm屈折望遠鏡で撮影.

(学芸課天文事業室 矢田猛士)


雪の上の足跡 2026.01.18

厳冬期となり、三瓶自然館周辺では積雪するようになりました。吹雪が去った後、北の原周辺には無数の足跡が残されています。
キツネやタヌキ、テンにノウサギなど、様々な哺乳類のものが確認できます。普段は出会うことが難しい動物たちですが、足跡が残るこの時期、その存在を身近に感じることができます。足跡を見つけたなら、それを追跡して動物たちが何をしていたのかを推理してみると面白いですよ。

雪の上に残されたノウサギの足跡

(学芸課 安藤誠也)


ウマとつく虫 2026.01.04

 サヒメルでは干支に関連した展示を毎年1月に実施しており、昆虫からも午年=ウマに関連した種類をいくつか紹介しています。その1つがバッタの仲間、カマドウマです。
 この仲間は翅がなく、触角と後脚が異様に長いのが特徴です。その姿と林の薄暗く湿った場所を好む習性が相まって、あまり好まれない方が多いかもしれません。
 冬は岩や倒木の隙間などに潜んで越冬し、サヒメルの建物内に入り込んでくることもあります。

マダラカマドウマ

(学芸課 皆木宏明)


大晦日 2025.12.28

大晦日は「おおみそか」と読んでいますが、晦は「つごもり」、月が隠れる旧暦の最後の日を表しています。すなわち、旧暦では一年最後の晦、大晦日も新月直前で月が見えない日でしたが、現在の暦では関係なくなってしまいました。今年の大晦日には半月と満月の間の月が夜空に出ています。

(学芸課天文事業室 太田哲朗)


ノスリ 2025.12.21

 ノスリは冬になると島根にやってくるタカの仲間です。大きさはトビくらいで、よく電柱の上などにとまっているので、トビと間違えられることが多いのですが、白っぽく見えるので、じっくり観察すれば違いがわかります。飛んでいるときには翼全体が白く見えることも特徴の一つです。畑や古枯れの田んぼでネズミなどの小動物を狩るために、地面すれすれを飛翔する様子が名前の由来とされ、野を擦る→野擦り→ノスリとなったといわれています。島根県内の平野部から山間地まで広く飛来するので、年末年始のおでかけのついでに、電柱の上などにとまっている姿を探してみては?

(学芸課 星野由美子)