ときどきやってくるツグミ 2023.03.26
雪が消えはじめると、水場の周りの斜面で落ち葉をめくる鳥がいます。ツグミです。ツグミは地上でエサをさがすため、積雪の少ない場所を選んでやってきます。そして、水場には水を飲みにくることが多い種類です。ツグミは色や模様に個体差が大きいのも特徴です。とくに渡りのシーズンである3~4月は、冬羽から夏羽への移行途中のさまざまなパターンの個体や亜種ハチジョウツグミ、それぞれの中間型などにも出会えるツグミウォッチングが楽しい季節です。


(学芸課 星野由美子)
雪が消えはじめると、水場の周りの斜面で落ち葉をめくる鳥がいます。ツグミです。ツグミは地上でエサをさがすため、積雪の少ない場所を選んでやってきます。そして、水場には水を飲みにくることが多い種類です。ツグミは色や模様に個体差が大きいのも特徴です。とくに渡りのシーズンである3~4月は、冬羽から夏羽への移行途中のさまざまなパターンの個体や亜種ハチジョウツグミ、それぞれの中間型などにも出会えるツグミウォッチングが楽しい季節です。
(学芸課 星野由美子)
ひしゃく形の七つの星の並び、北斗七星。今の時季、そのひしゃくは、水をくむ部分を上にして壁に立てかけたように見えます。北東の空を昇る北斗七星に、春の訪れを感じます。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
今年の3月は例年以上に暖かい日が続きます。陽気に誘われて出かけると、つい先日まで枯れ色一色と思っていた野山では、芽吹きはじめた木々や小さな花をつけた野草を、ちらほらと見かけることができます。
鮮やかな青色の花をつけるオオイヌノフグリは、早春の道ばたなどで目を引く草花のひとつです。「星の瞳」という別名もあるそうですが、美しいコバルトブルーの花を、瞳に見立てたそうです。
(学芸課 井上雅仁)
三瓶町多根、佐比売山神社の近くには、ユキワリイチゲの自生地があり、ちょうど今頃が花の季節になります。曇の日には花が閉じてしまうため、ユキワリイチゲの花を見に行くときは、天気の良い日がおすすめです。
(学芸課 松村美雪)
2月終わりの夜8時ごろ、東の空には春の星座のひとつ「かに座」がのぼってきています。かに座の方向をよく見ると、ぼんやりと光が広がって見える場所があります。散開星団「プレセぺ」です。双眼鏡で観察すると、宝石箱をひっくり返したように星が集まっているようすが分かります。写真を撮った日は少し薄雲がかかっていて、ソフトフィルターを使用したように、星の光がにじんで写っています。
(学芸課 矢田猛士)
三瓶自然館の辺りは標高600mほどあり、冬には沢山の雪が降ります。雪の上には冬眠をせずに活動している動物たちの痕跡が残されていることがあります。キツネやタヌキ、テンにノウサギなどの足跡がよく見られます。イノシシはこの時期、雪を嫌ってもう少し里の方に降りているようであまり足跡を見かけません。時折、テンやキツネの糞が落ちていることもあって、棒の先でつついてみると何を食べたのかわかることがあります。
(学芸課 安藤誠也)
2月11日、ZTF彗星が見かけ上、火星に近づきました。その日にあった天体観察会では曇って見られず残念でしたが、夜更けには双眼鏡で観察できました。
なお、写真の火星は明るすぎてにじんでおり、実際には彗星の方が大きく広がって見えました。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
写真に写る黒いウニョウニョは、海底で暮らす小さな生き物のウンチの化石で、Phycosiphon(フィコシフォン)という名前がついています。Phycosiphonは、海でできた地層なら時代も環境も関係なく見つかります。小さく目立たないため気が付いていないだけで、あなたの家の近くの崖などでも見つかるかもしれません。
サヒメルに展示している化石や岩石にも入っていることがありますので、石を見る目に自信のある方は探してみてください。
(学芸課 今井悟)
先日、越冬している昆虫を子どもたちと探しました。ターゲットは落ち葉の下に隠れたゴマダラチョウの幼虫です。幼虫は、枯れ葉と同色で保護色となっており見つけにくいのですが、何匹か見つけることができました。春には幼虫は樹上へ戻り、また葉を食べて大きくなった後、蛹を経て初夏にはチョウへと姿を変えます。
(学芸課 皆木宏明)
国際宇宙ステーションは約90分で地球を一回りしています。地上からも、数分かけて空を横切っていく光が見られることがあります。宇宙飛行士が活躍する宇宙ステーションを地上から応援してみましょう。
予報サイト:#きぼうを見よう https://lookup.kibo.space/
(学芸課 太田哲朗)