自然情報

アキノタムラソウの茎はなぜ粘る? 2026.07.26

アキノタムラソウは「秋の」とありますが、夏には花を咲かせます。この植物を見つけたら、ぜひ茎を触ってみて下さい。ネバネバと粘っています。害虫から身をまもるために出している、と考えられています。

(副館長 井上雅仁)


いて座の球状星団 2026.7.19

いて座の方向には、M22という記号のついた球状星団があります。球状星団とは、数万から数十万個というたくさんの星がほぼ球形に集まった星の集団で、私たちの銀河系に約150個見つかっています。

どれも似たような形をしている球状星団ですが、微妙に形が違ったり、星の密集度が違ったりしています。このなかで、いて座のM22は地球からの距離が約1万光年と、球状星団としては比較的近くにあるため、見た目の大きさが大きく、たいへん見ごたえのある球状星団の一つです。

写真:M22 三瓶自然館で撮影。

(学芸課 矢田猛士)


北の原お散歩ツアー 2026.07.12

4月~11月までの毎週土曜日の午後は、イベント「北の原お散歩ツアー」を開催しています。
サヒメルと男三瓶山の間に広がる北の原をのんびり歩きながら、季節の草花や昆虫、鳥などを観察します。
担当するのは当館の生物系や地学の学芸員やボランティアスタッフです。担当者は週替わりで交代するので、毎週来てもらっても楽しめます。参加をご希望の方は14:30までに新館受付にお集まりください。

写真:北の原お散歩ツアーの様子

(学芸課 安藤誠也)


ドチザメ 2026.07.05

先日、夏の企画展で飼育展示する生き物を捕まえに行ったときのこと。小さな港の岸壁沿いを泳ぐ魚の陰を見つけました。頑張って網で捕まえてみると、小さなドチザメでした。
海竜たちが暮らしていた中生代の海では、古生代末の大量絶滅を乗り越えたサメの仲間も多様化し、今のサメにつながる様々なグループが出現しました。ドチザメ類は白亜紀後期(約9,400万年前)には出現したとされており、現在も浅い海の海底近くで暮らしています。

(学芸課 今井 悟)


スジクワガタ 2026.06.28

雑木林に暮らす小型のクワガタムシの仲間です。
あまり知名度が高くないためか、オスはコクワガタとよく間違えられますが、大アゴの歯の形で見分けることができます。 メス(奥の個体)や小型のオスには、鞘翅にスジが入るのも特徴の1つです。

夜間だけではなく、昼間も樹液で姿を見ることがあります。

スジクワガタのオス(手前)とメス(奥)

(学芸課 皆木宏明)


夏至の太陽 2026.06.21

21日は夏至です。一年で最も太陽が高く昇り、その高さは[90-その場所の緯度+23.4]で計算することができます。三瓶自然館の緯度がおおよそ35度なので、太陽は約78度の高さに。てっぺん近くで、影もずいぶん短くなります。

写真:夏至のころの太陽が作る影

(学芸課天文事業室 太田哲朗)


幼鳥の季節 2026.06.14

先日、鳥の調査のために雑木林を歩いていました。さえずりに混じって、巣立ちしたヒナの声と思われる甘えた声やおねだり声が聞こえてきます。観察していても成鳥とはまったく色や模様がちがう、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガの群れとも出会いました。6月は巣立ちの季節。サヒメルの水場にも、たくさんのヒナたちがやってきますので、観察していると楽しいですよ。

水場に来たシジュウカラとヤマガラの幼鳥

(学芸課 星野由美子)


金星と木星の接近 2026.06.07

太陽と月を除いては、最も明るい天体である金星と、2番目に明るい天体の木星が、日暮れ後の西空に並んで見えています。この二つの惑星は9日ごろにはぴたりと寄り添います。写真は過去のもので左が金星ですが、今回は逆の並びとなります。

2015年7月1日、三瓶山北の原で撮影

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)


野生のバラ、ノイバラ 2026.05.31

花と言えば薔薇(バラ)を思い浮かべる方も多いことでしょう。花が美しく、各所で栽培されています。初夏に野山を歩くと、野生のバラの仲間であるノイバラが、あちこちで白い花を咲かせています。バラの名は、イバラが変化したと言われています。

(副館長 井上雅仁)


タカサゴキララマダニ 2026.05.24

日本最大級のマダニでメスの成虫は大きさが1cm位になります。
写真はタカサゴキララマダニの若虫がシマヘビに寄生しているところです。本種はイノシシやヒトなどの哺乳類にも寄生し、SFTSなどの病原体を保有していることも知られています。山野での活動の際には取り付かれないように、長袖・長ズボンなどで皮膚を露出させないことが大切です。

(学芸課 安藤誠也)