夜の昆虫ハンター 2022.08.14
夏の夜、水銀灯にはガやカナブン、クワガタ虫など様々な昆虫がやってきます。それらを眺めていると時折、大きなシルエットが横切ります。その正体はコウモリで、彼らは灯りに群がる昆虫をハンティングします。コウモリは大食感で一晩に体重の1/3~1/2程度のエサを食べていて、これは蚊に換算すると数百匹にもなります。
(学芸課 安藤誠也)
夏の夜、水銀灯にはガやカナブン、クワガタ虫など様々な昆虫がやってきます。それらを眺めていると時折、大きなシルエットが横切ります。その正体はコウモリで、彼らは灯りに群がる昆虫をハンティングします。コウモリは大食感で一晩に体重の1/3~1/2程度のエサを食べていて、これは蚊に換算すると数百匹にもなります。
(学芸課 安藤誠也)
三瓶自然館に最も近い、恐竜が生きていた時代(約2億3000万~6600万年前)の岩石を見ることができる場所は、おそらく美郷町です。美郷町高畑周辺で見られる花崗岩(御影石)は、恐竜が絶滅する寸前の約6700万年前にできたもので、地名を取って「高畑花崗岩」と呼ばれています。高畑花崗岩には紫っぽい色の粒(カリ長石)が特徴的な、よく見ると美しい岩石で、現在開催中の企画展「恐竜の世界へ行ってみた」でも展示中です。島根県内では、恐竜が生きていた時代の火山活動によってできた岩石が広く分布していますので、この夏、海や川に遊びに行った際は石ころ観察をしてみてはいかがでしょうか。
(学芸課 今井 悟)
三瓶の林から日中「ジー」という音が聞こえてきたら、それはエゾゼミの鳴き声かもしれません。エゾゼミはその名の通り北方系のセミで、島根では標高の高い山林に生息し、平地では見られません。大型のセミで鳴き声も大きく、遠くからもよく響くのですが、姿は見つけにくいセミです。三瓶山では9月末まで活動しています。
(学芸課 皆木宏明)
ミヤマホオジロは冬鳥といわれています。ツグミやハクチョウなどのように秋になると大陸から飛来し、春になると子育てのために戻っていきます。そんなミヤマホオジロが、繁殖期の6~7月にサヒメルの野外観察コーナーに飛来しました。三瓶山でも毎年のように子育てをしているようです。
(学芸課 星野由美子)
7月13日の夜から14日の明け方にかけての満月は、今年見える満月の中で最大のものとなります。今年最小の満月は1月18日に見られました。その大きさは2m70cm先にある500円玉、10円玉にそれぞれほぼ同じ。「スーパームーン」なんて呼ばれていますが、月の見かけの大きさの変化など微妙なものなのです。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
夏本番を迎えた三瓶山北の原。草原に咲く花はやや少なくなりますが、そんな季節に花期を迎えるのがスズサイコです。星形のかわいらしい花ですが、やや地味な色合いであること、花が開くのが夕方や曇り空など薄暗い時であることから、なかなか気付いてもらえないのが残念です。
(学芸課 井上雅仁)
上陸したてのアマガエルです。これから、このアマガエルの口の形は、虫を食べやすい幅広い形につくり変わっていきますが、その間はえさを食べられないため、しっぽが体に吸収されて作られた栄養を使って生きていきます。
がんばれ!小さなアマガエル!
(学芸課 松村美雪)
りょうけん座のM51は、大きな渦巻き銀河に小さな銀河が寄り添っているように見えることから「子持ち銀河」と呼ばれます。銀河の広がりは10万光年程度。地球からの距離はおよそ2800万光年で、この二つの銀河は、最終的には合体して一つになると考えられています。
(学芸課 矢田猛士)
ハクビシンは、漢字では「白鼻芯」と書き、顔に白い縦線があるのが特徴です。外来生物なのか、もとから日本にいたのかが議論されてきましたが、DNAの分析によって外国から入ってきたことがわかりました。島根県ではここ数年、東部地域での発見が相次いでいます。木登りが得意で、イチゴやカキなどの果実、バッタや貝類などの動物を食べる雑食です。
(学芸課 安藤誠也)
三瓶自然館の周りに落ちている石ころ(デイサイト)を見てみると、白い粒がたくさん入っています。これは斜長石という鉱物です。斜長石は地球表層の40%近くを占めており、ほとんどの岩石に含まれています。まさに、大地をつくっている鉱物と言えるでしょう。また、月の白い部分(高地)の主成分でもあります。
(学芸課 今井 悟)