自然情報

干支にちなんだ植物~ヘビノネゴザ 2025.01.05

今年の干支にちなんだ植物を紹介しましょう。ヘビノネゴザというシダ植物です。別名はカナヤマシダで、かつてこのシダを目安に鉱山を探したといわれています。冬は葉を枯らしているため、見たいと思われた方は、春までお待ちください。

(学芸課 井上雅仁)


テンの小屋 2024.12.29

北の原には、冬の間、野生のテンが屋根裏部屋を寝ぐらにする「テンの小屋」があります。
この部屋は真っ暗なので、赤外線カメラを設置して継続的に記録映像を撮影しています。

今シーズン初めての本格的な積雪のあった12月19日の朝2時ごろ、テンの小屋にテンが入りました。
左奥の藁が積んであるところが寝床です。
ただ、シーズンの初日はすぐには寝床に入らずに、部屋の中を点検します。

テンは夜行性なので、昼間は基本的に寝ています。
ときどき起きて、排泄をしたり、グルーミングをしたりします。

日が暮れたころに出かけて行って、翌朝、明るくなってきたころに戻ってきます。
たまに、獲物を持って帰ったり、仔を連れて入ったりすることもあります。

テンの小屋に入ったテン。2024年12月19日2時9分ごろ。

(学芸課天文事業室 矢田猛士)


アニマルトラッキング 2024.12.22

 アニマルトラッキングとは動物を追跡するという意味で、本格的な冬を迎えたこの時期にはとてもしやすくなります。というのは、新雪が積もって数日もすれば、野生動物たちの足跡などが雪の上にいっぱい残るからです。サヒメル周辺ではテンやタヌキ、キツネにノウサギなどの足跡がよくみられます。足跡を追いかけていくと、ふんが落ちていることや、キツネが鳥を襲った跡に遭遇することもあります。ぜひ雪上の名探偵になった気分で冬の三瓶で活動する動物たちの痕跡を探してみませんか。

テンの足跡(三瓶自然館の野外通路で12月19日に撮影)

(学芸課 安藤誠也)


黒い軽石 2024.12.15

今年の秋くらいからでしょうか、砂浜を歩いていると、黒い軽石がポツポツと落ちているのを見かけます。これは昨年10~11月頃、小笠原諸島の硫黄島沖で噴出した軽石です。この硫黄島起源の軽石は、2024年5月には四国や関東の太平洋岸で漂着が確認されており、日本海側には少し遅れてやって来たようです。

硫黄島からやって来た黒い軽石

(学芸課 今井 悟)


ナカオビアキナミシャク 2024.12.08

肌寒い日が続き、三瓶山で活動する昆虫もめっきり少なくなりました。そんな頃に見られるようになる昆虫の1つが、蛾の仲間のナカオビアキナミシャクです。大きさは1cm程度、夜に活動し、明かりにも飛んでくることがあります。
晩秋に現れますが、本格的に冬を迎える頃には姿を消してしまうため、わずかな期間しか見られない蛾です。

(学芸課 皆木宏明)


夏の名残? 2024.12.01

いよいよ今年も残すところあと一ヶ月。すっかりと冬の様相ではありますが、宵の空には夏の大三角が見えます。地平線に並ぶベガとアルタイル、少し高い所にデネブ、この3つで作るのは冬に見ても夏の大三角です。日が暮れた後の西の空にまだしばらくは残っています。

(学芸課天文事業室 太田哲朗)


オオアカゲラ 2024.11.24

三瓶の晩秋は落葉した樹林になります。花も紅葉も見られなくなる頃は、森に住む野鳥を見つけやすい季節。11月下旬のある日。木の幹に動くものを見つけてレンズを向けると、オオアカゲラの姿を発見。暖かい服装で、ゆっくり自然林を歩くと、それまで見られなかった野鳥を見つけることができるかもしれません。

(学芸課 星野由美子)


土星食 2024.11.17

12月8日の18時30分ごろから19時ごろ、土星が月に隠される土星食が国内で見られます。島根では残念ながら起こらず、月と土星が大接近します。土星食のインターネット中継は各地の公開天文台から予定されています。映像は、雲に阻まれて多少見にくいですが、前回の土星食の様子です。

7月25日の朝、青空の中で起こった土星食(4倍速) サヒメルの天文台で撮影

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)


ヤマラッキョウ 2024.11.10

晩秋の草原を彩る花のひとつがヤマラッキョウです。10月ごろになると、茎の先に多数の赤紫色の花をつけます。その名のとおりラッキョウに似た地下部をつけますが、香りは弱いそうです。ヤマラッキョウの花が終わると、三瓶山は冬の装いへと移り変わります。

(学芸課 井上雅仁)


紫金山・アトラス彗星 2024.11.03

紫金山・アトラス彗星は2023年1月に発見された彗星で、2024年9月28日に太陽に最も接近しました。彗星の本体は氷やチリのかたまりであるため、太陽に近づくと氷が溶けてガスなどを放出し、尾を引いている姿に見えるようになります。

その後、地球へは10月13日に最接近し、この時の彗星と地球の距離は0.47天文単位(太陽と地球の間の距離のおよそ半分くらい)でした。このころから、彗星の見かけの位置が太陽の方向から離れて夕方の西の低い空に移動し、久しぶりに肉眼で見ることができる「肉眼彗星」として観察されました。

10月16日には大田市内の海岸から、夕焼けの上に彗星の姿を観察することができました。毎年、たくさんの彗星が新たに発見されています。その多くは望遠鏡や双眼鏡がないと観察できない暗い彗星ですが、ときどき、今回のように肉眼で見えるくらい明るくなる彗星もあります。みなさんも明るい彗星が接近したときには、ぜひ観察してみてください。

紫金山・アトラス彗星。2024年10月16日18時30分ごろ、大田市仁摩町で撮影。左下の明るい星は金星。

(学芸課天文事業室 矢田猛士)