土星の環の消失 2025.03.09
地球から見ると、土星の環の傾きは年々変化します。3月24日には土星を真横から見る形となり、環はたいへん薄いので消えたようになります。ただしこの日は、土星が太陽の方向に位置するため、その現象を見ることができません。5月7日になれば、太陽の光が環の真横から差すため、再び輪が消えます。

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
地球から見ると、土星の環の傾きは年々変化します。3月24日には土星を真横から見る形となり、環はたいへん薄いので消えたようになります。ただしこの日は、土星が太陽の方向に位置するため、その現象を見ることができません。5月7日になれば、太陽の光が環の真横から差すため、再び輪が消えます。

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
暖かくなってきた今の季節。あちこちでツバメの姿を見かけるようになりました。ツバメのような姿ですが、ブーメランのように湾曲した翼で滑空するのはアマツバメ。川や水田などの上空で、羽虫などのエサを飛びながらキャッチする姿をみつけることができる季節です。

(学芸課 星野由美子)
3月上旬、三瓶山の春はまだまだ先ですが、一足早く花を咲かせる樹木があります。穂のように伸びているのは、ヤマハンノキの雄花序です。少し前までは短い状態でしたが、日に日に長くなり、小さな花を開かせました。ちなみに赤紫色の小さな楕円形の部分は、雌花序になります。

(学芸課 井上雅仁)
ハロは、太陽の光と大気中の氷の結晶による光学現象で、太陽の方向に現れます。太陽の周りに、丸い光の環が出ているのを見たことがある方も多いと思います。これもハロの一種です。一方、ハロと似た大気中の光学現象に虹があります。虹は大気中の水滴が作り出す現象で、太陽と反対の空に出現します。
2021年1月25日に大田市で観察されたハロは、太陽の周りに二重に環(内暈と外暈)が広がっていました。さらに、太陽の両側には幻日と呼ばれるスポット的に明るい場所と太陽と幻日を貫く幻日環、加えて太陽の上側には逆さ虹と呼ばれる光の弧(アーク)が見られました。このような複数のハロが同時にはっきりと出現するのは、このあたりでは、数年に1度の現象です。

(学芸課天文事業室 矢田猛士)
今冬の三瓶は雪が積もることが多く、一面銀世界となっています。新雪が降って2日ほど経ってサヒメルの窓から外を眺めると、動物たちの足跡が沢山残っていることに気が付きます。テンやタヌキ、ノウサギなどの足跡がよく見られます。本館から新館へと続く屋根付きの野外通路に出ると、新鮮な足跡には肉球や爪の形がはっきりとわかる場合があります。積雪期ならではの自然観察を三瓶でしてみませんか。

(学芸課 安藤誠也)
海岸での地層調査中、足元にたくさんいたムラサキウニを踏みつぶさないようにどかしていたときのことです。手に取ったウニに少し違和感。目をこらしてみると、五角形をしたカニを見つけました。名前はそのままムラサキゴカクガニ。ムラサキウニと共生するカニです。ちなみに、同じウニには2023年12月31日の自然情報で紹介したムラサキウニヤドリエビもくっついていました。トゲによって守られているウニの体表面は、小さな生き物たちの住処にもなっているようです。

(学芸課 今井 悟)
落ち葉をめくると、茶色の葉っぱに包まった鮮やかな黄緑色の虫がいました。バッタの仲間、コロギスの幼虫です。よく見ると同じ落ち葉には、枯れ葉と同色のゴマダラチョウの幼虫もいました。どちらも幼虫で冬を越します。春を迎えるまで、同じ葉の上で一緒に過ごすのでしょう。

(学芸課 皆木宏明)
冬の星座の代表格、オリオン座は、その特徴的な形から一度見れば見忘れることはないでしょう。和楽器の一つ、鼓の形に似ていることから鼓星と呼ぶところもあったようです。この先雛飾りを目にしたときは、五人囃子の一人が持つ鼓と似ているか比べてみてください。

(学芸課天文事業室 太田哲朗)
冬になると野鳥の姿が少なくなる三瓶山ですが、冬ならではの鳥もやってきます。積雪して一面が真っ白になった北の原では、除雪したサヒメルの駐車場は地上で種子などをついばむ鳥たちにとっては恰好のエサ場です。もし駐車場で小鳥の姿を見つけたら、そっと観察してみましょう。もしハギマシコを見つけることができたらラッキーですよ。

(学芸課 星野由美子)
三瓶でも冬は空気の透明度が高い日が多いようです。写真はサヒメルの近くにある国引きの丘から撮ったもので、およそ30km離れた島根半島がくっきり見えています。こんな見通しのいい日が続くこともよくあります。山陰の冬は曇りがちですが、晴れた夜は空が澄んで星の輝きが見事ですよ。

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)