自然情報

天の川 2025.08.24

今時分の午後9時ごろ、天の川は北北東から真上を通り南南西に向かって、空を半分に分けるように「流れて」います。特に27日まではこの時刻に月が出ていませんので、よく見えます。島根県内であれば、街灯などの明かりさえ避ければ見られます。そして29日には旧暦7月7日の伝統的七夕を迎えます。

三瓶山と天の川=8月20日、サヒメルで撮影

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)


晩夏の草原を彩るキキョウ 2025.08.17

キキョウは青紫色の花が美しく、山野の草原や林縁などに生えます。秋の七草のひとつとされるように、かつては身近な存在でした。しかし現在は全国で数を減らしており、希少な植物となっています。三瓶山ではお盆の頃から、点々とその姿を見ることができます。

(副館長 井上雅仁)


薄明光線と反薄明光線 2025.08.10

7月21日の夕方,大田市内からは西の空にきれいな薄明光線が出現しているのが観察できました(写真1).

写真1 薄明光線

もしかしたらと思って,東の空を見てみると,太陽と反対側の空に,光の帯が収束するように見えていました(写真2).反薄明光線です.別名「裏後光(裏御光)」と呼ばれます.

写真2 反薄明光線

360度カメラで撮影すると,西から東に光の帯が伸びる様子が写りました(写真3).

誰の上にも同じ空が広がっています.ぜひ,みなさんも見つけてみてください.

写真3 薄明光線と反薄明光線.2025年7月21日.大田市内で撮影

(学芸課天文事業室 矢田猛士)


イノシシ 2025.08.03

三瓶山の周回道路を夜に自動車で走ると野生動物がみられることがあります。
イノシシは周回道路脇の斜面で植物の根を掘ったり、ミミズを探しているをみかけます。
大きなオスが単独でいることもあれば、小さな仔(ウリ防)を数匹従えた母がいることもあります。イノシシは大きなものだと体重が100kg近くにもなるため、車との衝突を避けるためにもスピードを控えての運転が大切です。

イノシシ(親子3頭が急に飛び出してきたところ)

(学芸課 安藤誠也)


アラレタマキビの避暑行動 2025.07.27

アラレタマキビは、海岸の岩場で暮らす小さな巻貝です。貝なのに水が苦手で、波しぶきがわずかに届くような場所にたくさんくっついています。
夏、強い日差しによって熱せられた海岸の岩場は、とても過酷な環境です。アラレタマキビなどタマキビ科の貝類は、“つま先立ち”や他の個体の上に乗っかる“肩車”によって、暑さを避けることが知られています。海水浴に行かれる方は、ぜひタマキビの仲間も観察し見てください。

(学芸課 今井 悟)


オニヤンマ 2025.07.20

道端の茂みに大きなトンボがとまっていました。オニヤンマです。この時期のオニヤンマは、林沿いの日当たりのよい場所を飛び回り、虫を捕らえて過ごします。三瓶山では日中、周回道路や遊歩道をよく飛び回り、サヒメルの玄関前でも悠然と飛翔する姿を見ることがあります。

オニヤンマ

(学芸課 皆木宏明)


天の川の天体 2025.07.13

空が暗くなると、東の空から天の川が横たわりながら昇ってきます。天の川はたくさんの星が集まってできていて、星雲や星団があちこちに散らばっています。探すともなく双眼鏡を向けるだけでも、あちこちにそうした天体の姿を見ることができます。

写真は散光星雲M17

(学芸課天文事業室 太田哲朗)


アカショウビンの巣 2025.07.06

 アカショウビンは、独特な鳴き声と全身が赤い特徴的な姿からバードウォッチャーあこがれの鳥の一つです。夏鳥として日本に渡来して子育てをします。一般的には赤土の壁などに穴を掘って巣作りします。
 ところが、巣穴を掘る土壁が減少しているのか、それとも他の理由があるのかわかりませんが、20年くらい前から大きなスズメバチの古巣に巣穴を掘って子育てする様子が観察されるようになりました。
 この巣穴も現在進行形で利用されているときに撮影したので、巣に出入りするたびに足指をかける場所が「レール」と呼ばれるくぼみになっているのが判ります。

(学芸課 星野由美子)


水星を見よう 2025.06.29

太陽の近くに位置するため普段は見にくい水星ですが、今は見ごろとなっています。太陽が沈んで少し暗くなった、島根でしたら午後8時15分ごろ、西北西の空の低いところにきらりと光る点を探してください。図は水星が太陽から最も離れる7月4日の見え方ですが、今週はほぼ同じような位置に見えます。

7月4日20:15、三瓶での水星の見え方

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)


梅雨に目を引くツルアジサイ 2025.06.22

梅雨の季節を代表する花といえば、アジサイでしょう。花壇や庭、道路脇など、各所で目にする機会があります。三瓶山周辺では、風変わりなアジサイの仲間があります。ツルアジサイといい、立木に巻き付いた状態で、アジサイの仲間らしい花をつけます。ちなみに、白く目立つ部分は、実のならない飾り花です。

(井上雅仁)