自然情報

ふたご座 2022.03.20

日暮れ後に頭上高く並ぶのは仲の良いカストルとポルックスの兄弟。二人の名前がついた星を頭にして体を連ねると、ふたご座ができあがります。面白いことにカストルは、望遠鏡で観察すると星が2つになる二重星です。

(学芸課 太田哲朗)


夏羽のアトリがやってくる 2022.03.13

昨秋に紹介したアトリですが、3月下旬になると装いをかえた姿で水場にやってきます。少し前の記事と比べてもらうと一目瞭然! 真っ黒な頭に、鮮やかなオレンジ色が目立ちます。この変化は、生え換わるのではなく、羽根の端がすれてけずられ、内側にある鮮やかな色合の部分が見えるようになってくるからです。夏羽のアトリは4月下旬まで水場に飛来することがあります。

水場に飛来したアトリの群れ。夏羽になるとと雌雄がはっきりとちがう。頭が黒い個体がオス。手前右向きの頭が薄茶色の個体がメス。 2019年4月24日サヒメル水場撮影
アトリ夏羽のオス。頭全体が黒い。2012年04月17日サヒメル水場撮影

(学芸課 星野由美子)


プレセペ星団 2022.03.06

かに座には目立つ星はありませんが、プレセペ星団という特徴的な星の集まりがあります。今ごろは南東の空高くに出ていて、街明かりのない三瓶だと、肉眼でもぼうっと見えます。古代ギリシャ人はロバが食べる飼い葉に見立てたのだとか。双眼鏡を使うと、大きな星の集団に見え、みごとです。

かに座 三瓶自然館サヒメルで撮影

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)


ロゼット 2022.02.27

残雪が点在する三瓶山北の原。まだ何も生えていないようですが、地面のところどころで植物の葉を見かけます。地表に葉を丸く広げた状態はロゼットと呼ばれ、そのかたちがバラ(ローズ)の花びらに似ていることが由来といわれています。

ノアザミのロゼット
ブタナのロゼット

(学芸課 井上雅仁)


裸芽(らが) 2022.02.20

冬芽には、芽鱗(がりん)がしっかりと外側を被い寒さから芽を守っている鱗芽(りんが)と芽鱗がない裸ん坊の芽、裸芽(らが)があります。裸で大丈夫?と心配になりますが、裸芽は裸芽で一番外側の葉に細かい毛をびっしりとつけ、冬の寒さをしのいでいます。写真はムラサキシキブの裸芽、2枚の小さな葉が向き合うようについています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

(学芸課 松村美雪)


おうし座の散開星団「すばる」 2022.02.13

2月半ばの夜8時ごろ、晴ていて、街明かりや月の明かりがない場所で空を見上げると、頭の真上近くに、ぼんやりとした光のかたまりが見つかります。散開星団の「すばる」です。目がよい人は、5個か6個くらい星が集まっているのが分かります。写真に撮ると100個以上の星が写ります。

(学芸課 矢田猛士)


雪上の足跡 2022.02.06

厳冬期の三瓶山北の原は一面雪で覆われていることが良くあります。純白の世界にポツ・ポツと何かの跡が見つかることがあります。連続したものであれば動物たちが残した足跡です。冬眠せずに冬でも活動をするテン、タヌキ、キツネ、それにウサギなどの足跡がよく見つかります。

ノウサギの足跡

(学芸課 安藤誠也)


雪と岩石 2022.01.30

降り積もった雪は、最初こそフワフワしていますが、時間がたつと硬くなってしまいます。雪自身の重みや、人に踏みしめられることによって、雪の粒と粒の間のすき間がなくなったり、雪の粒の表面が少し溶けて粒同士がくっついたりすることで、硬く締まっていくのです。この仕組みは、海や川にたまった土砂がやがて地下深くに埋没し、長い時間をかけて硬い岩石になる様子とよく似ています。

硬くなった古い雪(下半分の灰色の部分)と積もったばかりのフワフワの雪(上半分の白い部分)

(学芸課 今井 悟)


ヤママユの繭 2022.01.23

落葉した木の枝先にポツンと枯れ葉が付いていました。葉っぱの中には冬には似つかわない明るい黄緑色のものが見えます。これはヤママユという蛾の仲間の繭で、中には蛹が入っていました。秋には羽化しているので、今この繭は空っぽです。繭が作られたのは林が緑に覆われていた初夏で、その頃は繭の色が葉に紛れて保護色となっていたのです。鮮やかな装いのままの繭は、冬の森の中で過ぎ去りし夏の彩りを教えてくれているようでした。

(学芸課 皆木宏明)


シリウス 2022.01.16

冬場は大気の動きが大きく、星の光がよく瞬きます。宵の南の空で目立つおおいぬ座の一等星シリウスも、この大気の影響を受けてきらきらと輝き、まるで虹のように色々な色がついて見える夜もあります。

(学芸課 太田哲朗)