マツヘリカメムシ 2025.11.09
後ろ足の一部が膨らんだ形が特徴的な本種は、北アメリカ原産のカメムシの仲間です。三瓶山では2020年から毎年見られるようになりました。夏季はエサとなるマツの木の枝先にいてなかなか出会いませんが、晩秋になると越冬場所を求めて木を降りてきます。建物内も越冬場所とするため、外壁にもよくとまっています。

(学芸課 皆木宏明)
後ろ足の一部が膨らんだ形が特徴的な本種は、北アメリカ原産のカメムシの仲間です。三瓶山では2020年から毎年見られるようになりました。夏季はエサとなるマツの木の枝先にいてなかなか出会いませんが、晩秋になると越冬場所を求めて木を降りてきます。建物内も越冬場所とするため、外壁にもよくとまっています。

(学芸課 皆木宏明)
11月5日の満月は、2025年のなかで一番大きく見える満月です。地球に近いところで満月となるためで、最近はスーパームーンと言われることも多くなりました。月の軌道が楕円なので、距離によって満月の見かけの大きさも変わります。写真で比べると明らかでも、見ただけで気づくのは難しいでしょう。

(学芸課天文事業室 太田哲朗)
昨年の冬から、当館では収蔵庫に保存している様々な標本を紹介するミニ展示を本館ホールの一角ではじめました。今年の9月からの2ヶ月間は、鳥類の展示期間。標本の重要性を一番伝えられるのは・・・と考え、研究用の標本ではありますが、戦前に収集された「伊達鳥類コレクション」の一部を展示することにしました。これらの標本の中には、現在ではその場所で観察することができない種類もあります。例えば、日本列島から遠く離れた日本で一番東にある『南鳥島』。ここには明治時代にはアジサシの仲間の集団繁殖地(コロニー)がありましたが、さまざまな理由で消滅してしまいました。そして、現在でもそれらの繁殖地は復活することはなく、その鳥たちも日本で見ることはごく稀です。そんな鳥たちが生存していた証拠となるのが標本。貴重な標本なので劣化を防ぐために2週間ごとに標本の種類を入れ替えています。今の展示標本は、マミジロアジサシ。この標本は、10月31日までの展示となっていますので、興味がある方は、ぜひご来館ください。

(学芸課 星野由美子)
日暮れ後暗くなったころの西の空に、レモン彗星が見えています。肉眼では見つけにくいかもしれませんが、双眼鏡だと尾も分かります。この写真は望遠鏡を使ったものですが、スマホを適当に西空に向けて撮っても写っていましたので、試してみる価値ありです。11月始めごろまで見えます。

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
スワン彗星が望遠鏡でよく見えています。10月下旬に見ごろになると話題のレモン彗星の方が明るいのですが、レモン彗星は夜の早いうちに沈んでしまいます。同じ時期、サヒメルの天体観察会の時間内に見やすいのは、スワン彗星の方かもしれません。

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
本格的な秋を迎え、三瓶山麓の草原が徐々に枯れ色へと移り変わるころ、草花のたちも今年最後の見頃を迎えます。この季節を代表する草花のひとつがウメバチソウです。鮮やかな白色の花は草むらの中でも目を引きます。花の様子が家紋の「梅鉢」に似ていることが名の由来です。

(副館長 井上雅仁)
旧暦8月15日の月は「中秋の名月」として知られ、日本ではお月見をする習慣があります。2025年は10月6日が中秋の名月です。この日は、月の近くに土星が明るく輝いています。なお、満月の瞬間は翌7日の12時48分ですので、望遠鏡や双眼鏡を使うと6日の月は少しだけ欠けて見えています。

(学芸課天文事業室 矢田猛士)
今夏、島根県雲南市で右側がオス、左側がメスの形態をもつ雌雄モザイクのノコギリクワガタが発見されました。8月からサヒメルで生体展示しており、9月に入ってもまだ元気なので、引き続き展示中です。
突然変異でごく稀に生じるとされる、雌雄モザイクのクワガタが県内で確認されたのは15年ぶりです。昼間はじっと隠れていることが多いですが、まだ見られていない方はぜひ生きている姿をご覧ください。

※ 9月末まで生体展示しておりましたが、10月3日に寿命を迎えました。
昆虫たちは短い生涯の中で、多くのことを私たちに教えてくれます。
展示をご覧いただけなかった皆さまには申し訳ありませんが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
今後は標本化した後三瓶自然館で収蔵し、企画展等に合わせて展示する予定です
(学芸課 皆木宏明)
哺乳類担当をしている筆者は、夜行性の動物調査でしばしば夕方~翌朝まで、県内の山林原野に分け入っていることがあります。
仮眠をしたり夜食を食べたりしながら、ほっと一息がつけるのは移動に使っている業務車両の中です。商用のバンで、助手席を倒すと机代わりに使うことができるので、パソコンを持ち込んで取ったばかりのデータを整理することも出来ます。外が雨だろうが、強風が吹いていようが車の中は快適で、まさに移動研究室です。この原稿も深夜にコウモリ調査をしながら標高900mの山中で書いたものです。

(学芸課 安藤誠也)
高知県南西部の海岸での地質調査中に見かけた、赤い目が特徴的なカニ。おそらくイワオウギガニです。図鑑などを見てみると、イワオウギガニの分布は奄美大島以南の太平洋やインド洋で、サンゴ礁や岩礁で暮らしている、とありますが、四国にも生息しているようです。島根県には、イワオウギガニによく似たイボイワオウギガニの分布域に含まれています。イワオウギガニとイボイワオウギガニは、どちらもハサミの力がとても強いそうですので、観察するときは注意してください。

(学芸課 今井 悟)