笠雲 2025.06.15
6月8日の朝,大田から三瓶山を見ると,山頂に帽子をかぶったような雲がかかっているのに気がつきました.「笠雲」と呼ばれる現象です.
空気が山を越えるとき,山の風下では空気が上下に波打つ,空気の波ができることがあります.空気が波を上昇するときに雲ができます.その後,空気が下降するときには雲が消え,波の山に当たる部分にだけ雲ができます.

(学芸課天文事業室 矢田猛士)
6月8日の朝,大田から三瓶山を見ると,山頂に帽子をかぶったような雲がかかっているのに気がつきました.「笠雲」と呼ばれる現象です.
空気が山を越えるとき,山の風下では空気が上下に波打つ,空気の波ができることがあります.空気が波を上昇するときに雲ができます.その後,空気が下降するときには雲が消え,波の山に当たる部分にだけ雲ができます.

(学芸課天文事業室 矢田猛士)
梅雨になり、アジサイが咲いたり、サクランボが実ったりと初夏を感じるこの頃です。これら以外にも山野で季節を感じる営みとして、モリアオガエルの産卵があります。池や水が染み出した斜面などに張り出した木の枝には、綿菓子の様な白いフワフワとした卵塊がみられることがあります。産みたての新鮮な卵塊の近くの木々を探せば、親であるカエルたちがじっとしているのをみつけられることがあります。卵塊の中ではオタマジャクシが育ち、雨の時に泡状のものが溶け出して、水面に落ちていきます。すべてのオタマジャクシが生き残れるわけではなく、水の中ではお腹を空かせたイモリやヤゴなどの捕食者が待ち構えています。この時期、三瓶自然館と男三瓶山の間にある姫逃池では卵塊をみることができるので、来館された折りに行ってみてください。

(学芸課 安藤誠也)
吉賀町の山中の谷底に露出する赤い泥岩の地層。こうした赤い泥岩は、“土壌の化石”と考えられており、この地層ができた当時は陸地であったことを物語っています。ちなみに、この赤い泥岩は、約1億年前の川や湖などで堆積した関門層群の一部です。私はこの関門層群が、島根県内では最も恐竜化石が見つかる可能性の高い地層だと思っています。

(学芸課 今井 悟)
ここは標高1,126mの男三瓶山頂です。次々に登山者が訪れる頂上でナミハンミョウを見つけました。登山途中の林内では見かけませんが、山頂付近の日当たりのより開けた場所までたどり着くと、地表を素早く歩行するハンミョウが見られます。しかし、多くの登山者は足元で活動するハンミョウの姿には気づいていないようです。

(学芸課 皆木宏明)
金星は現在、明けの明星として夜明け前の東の空にあります。5月24日には、この金星に細い月が近づきます。太陽を除く天体の中で一番明るいのが月、二番目が金星ですから、近づくと見事な眺めとなります。午前3時頃に昇ってくるので、早起きしてみてみましょう。

(学芸課天文事業室 太田哲朗)
スズメは私たちのもっとも身近に生息する野鳥です。5月上旬には、巣立ちしたヒナに親鳥が食べもの与える姿を見かけることもあります。スズメは雑食性で、小さな虫や植物の種子などを食べます。巣は木の穴や、屋根や電柱などの人工的な構造物の隙間に作ります。近年、スズメが減少したという報告もありますが、民家に巣を作りにくくなったことも要因の一つとされています。スズメのような身近な野鳥が減少してしまうのか?これからもしっかり身近な自然に目を向けていきたいものです。

(学芸課 星野由美子)
3月9日の記事のとおり、5月7日には土星の薄い環の真横から太陽の光が当たり、環が完全に見えなくなります。5日の朝方、サヒメルの望遠鏡では、すでにまったく環が見えませんでした。11月25日ごろにも環がほぼなくなりますので、その時期にはサヒメルの天体観察会で環のない土星が見られます。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
昨年、かんむり座T星という新星が急激に輝くと話題になりましたが、予測がずれたようで、実はまだ明るくなっていません。また、かんむり座がよく見える季節がやってきましたので、ぜひ注目してください。その星が肉眼で見えるようになる数日間が、まもなくやってくるかもしれません。

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
春の三瓶山を代表する草花のひとつがスミレの仲間。その中でも、優雅な花の色と香りをもつのがニオイタチツボスミレです。名の由来は香りが強いことですが、みんなで匂いを嗅ぐと、匂いがした、しなかったと分かれます。香りがあるのかないのか、ぜひ自分の鼻で試してみて下さい。

(副館長 井上雅仁)
今ごろの夜8時から9時ごろ、南の空にしし座が見えています。横向きにお座りしている姿で星座になっています。しし座の中で一番明るい星は一等星の「レグルス」です。首の辺りにあるアルギエバは二重星で、望遠鏡で拡大するとオレンジ色と黄色い星が並んでいるのばわかります。また、後ろ足の付け根のあたりには「しし座の銀河トリオ」と呼ばれるM65,M66、NGC3628の三つの系外銀河があります。銀河が並んでいる姿は双眼鏡での観察がおすすめです。

(学芸課天文事業室 矢田猛士)