太陽黒点 2023.07.30
太陽の表面に現れる黒点は、日に日に形や数が変わっていきます。黒点数は大きくはおよそ11年周期で増減しますが、今は多く現れる時期に入っているようです。土・日・祝の13:30からサヒメルの天文台で実施している「天文ミニガイド」では、晴れていれば太陽を観察しますので、黒点を見に来てください。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
太陽の表面に現れる黒点は、日に日に形や数が変わっていきます。黒点数は大きくはおよそ11年周期で増減しますが、今は多く現れる時期に入っているようです。土・日・祝の13:30からサヒメルの天文台で実施している「天文ミニガイド」では、晴れていれば太陽を観察しますので、黒点を見に来てください。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
梅雨が終わり本格的な夏を迎える草原では、小さなピンク色の花が集まった、コマツナギが目を引きます。漢字では「駒繋ぎ」で、駒とは馬のことです。馬が大好物で食べ始めるとその場から離れなくなった、細くて固い茎を馬をつなぐために使っていた、などが名の由来といわれています。
(学芸課 井上雅仁)
草丈は1m前後、花は直径8cmほどの大きな花をつけ、夏の時期、道の脇で咲いていることが多く、目立ちます。
この花は、夕方から咲き始め朝にはしぼんでしまいます。そのため、月見草(つきみそう)や宵待草(よいまちぐさ)と呼ばれることがあります。
「富士には月見草がよく似合ふ」 (富嶽百景 太宰治)
(学芸課 松村美雪)
夕方の西の空、金星が明るく輝いています。5月23日には金星のすぐそばに細い月が並んで見えていました。とても明るく見えている金星ですが、明るさは実は変化しています。今回は7月7日の七夕の日に、見かけ上の表面積が最も大きくなり、最大光度を迎えました。明るさはマイナス4.7等となり、よく晴れて空が澄んでいる時には、方向が分かれば青空の中に肉眼でその姿を見ることができるほどです。なお、金星は8月12日を過ぎると「明けの明星」として、明け方の東の空で見られるようになります。
(学芸課天文事業室 矢田猛士)
哺乳類担当としては、動物を直接観察したいのですが、日本においてはヒトが百獣の王の様な存在のため、なかなか姿を見ることが出来ません。そこで彼らの残した痕跡を探して歩きます。よく見つかるのは糞で、新鮮なものを見つけたならば落とし主の食性をしるチャンスです。直接触れるのは危険なので棒を使ってほぐしてみると色々なものが出てきます。写真はテンのもので、季節によって様々な動植物を食べていて、これまでに糞から確認したものは、植物の種(ノイチゴの仲間、サルナシ、アケビ、カキ)、節足動物(甲虫やムカデの外骨格)、鳥獣(鳥類の羽や骨、哺乳類の毛や歯、骨、皮膚)などです。
(学芸課 安藤誠也)
「ときめく鉱物展 ~地球のカケラとの出会い~」の開幕(7/15)に先立ち、国内最大級のといわるアメシストドームが国立科学博物館からやって来ました。
アメシストドームは、もともとは溶岩の中の空洞でした。そこに熱水が流れ込んだことで、空洞内部に水晶ができたと考えられます。純粋な水晶は無色透明ですが、微量の鉄が含まれることで紫色のアメシストになります。そのためか、アメシストドームができる溶岩は鉄に富む玄武岩質の場合が多いようです。
無数にきらめく紫水晶ももちろん美しいですが、個人的なときめきポイントは方解石。一面の紫色の中で、白色や薄黄色の結晶は存在感があります。ぜひ方解石にも注目して、水晶との色や結晶の違いを楽しんでみてください。
(学芸課 今井悟)
これは林に暮らすザトウムシの仲間です。クモに似ていますが、クモの仲間ではありません。背中に小さな5つの突起が並んでいるのが名前の由来となっています。今の時期、三瓶山でよく見られますが全国的には珍しい生き物で、島根県でもこれまでに三瓶山以外では見つかっていません。
(学芸課 皆木宏明)
シジュウカラの家族群れがやってくる季節です。シジュウカラは1回の子育てで6~10個の卵を産みます。つまり、順調に育てば6~10羽のヒナが巣立ちます。巣立ち後しばらくは、家族群れが一緒に行動しています。水場にも、その幼鳥の群れがやってくるので、にぎやかです。
(学芸課 星野由美子)
おおぐま座にある銀河M101に超新星(SN 2023ixf)が現れています。超新星とは、重い星がその寿命を迎えて大爆発し明るく輝くもの。昨夜の天体観察会でも、望遠鏡をのぞいたり、カメラの画像をモニタに映したりして、見ることができました。超新星はやがて暗くなり、何週間かすると見えなくなります。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
5月の三瓶山麓では、一面に黄色い花が広がる風景を目にすることがあります。タンポポに似た花の正体はブタナ。ヨーロッパ原産の外来植物です。フランスで「豚のサラダ」との名があり、それがもとになってブタナの名がついたそうです。きれいな花なのですが、繁殖力が強く、三瓶では広がりすぎで少々困った存在になっています。
(学芸課 井上雅仁)