かに座の散開星団「プレセぺ星団」 2023.02.26
2月終わりの夜8時ごろ、東の空には春の星座のひとつ「かに座」がのぼってきています。かに座の方向をよく見ると、ぼんやりと光が広がって見える場所があります。散開星団「プレセぺ」です。双眼鏡で観察すると、宝石箱をひっくり返したように星が集まっているようすが分かります。写真を撮った日は少し薄雲がかかっていて、ソフトフィルターを使用したように、星の光がにじんで写っています。
(学芸課 矢田猛士)
2月終わりの夜8時ごろ、東の空には春の星座のひとつ「かに座」がのぼってきています。かに座の方向をよく見ると、ぼんやりと光が広がって見える場所があります。散開星団「プレセぺ」です。双眼鏡で観察すると、宝石箱をひっくり返したように星が集まっているようすが分かります。写真を撮った日は少し薄雲がかかっていて、ソフトフィルターを使用したように、星の光がにじんで写っています。
(学芸課 矢田猛士)
三瓶自然館の辺りは標高600mほどあり、冬には沢山の雪が降ります。雪の上には冬眠をせずに活動している動物たちの痕跡が残されていることがあります。キツネやタヌキ、テンにノウサギなどの足跡がよく見られます。イノシシはこの時期、雪を嫌ってもう少し里の方に降りているようであまり足跡を見かけません。時折、テンやキツネの糞が落ちていることもあって、棒の先でつついてみると何を食べたのかわかることがあります。
(学芸課 安藤誠也)
2月11日、ZTF彗星が見かけ上、火星に近づきました。その日にあった天体観察会では曇って見られず残念でしたが、夜更けには双眼鏡で観察できました。
なお、写真の火星は明るすぎてにじんでおり、実際には彗星の方が大きく広がって見えました。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
写真に写る黒いウニョウニョは、海底で暮らす小さな生き物のウンチの化石で、Phycosiphon(フィコシフォン)という名前がついています。Phycosiphonは、海でできた地層なら時代も環境も関係なく見つかります。小さく目立たないため気が付いていないだけで、あなたの家の近くの崖などでも見つかるかもしれません。
サヒメルに展示している化石や岩石にも入っていることがありますので、石を見る目に自信のある方は探してみてください。
(学芸課 今井悟)
先日、越冬している昆虫を子どもたちと探しました。ターゲットは落ち葉の下に隠れたゴマダラチョウの幼虫です。幼虫は、枯れ葉と同色で保護色となっており見つけにくいのですが、何匹か見つけることができました。春には幼虫は樹上へ戻り、また葉を食べて大きくなった後、蛹を経て初夏にはチョウへと姿を変えます。
(学芸課 皆木宏明)
国際宇宙ステーションは約90分で地球を一回りしています。地上からも、数分かけて空を横切っていく光が見られることがあります。宇宙飛行士が活躍する宇宙ステーションを地上から応援してみましょう。
予報サイト:#きぼうを見よう https://lookup.kibo.space/
(学芸課 太田哲朗)
冬になると、鳥たちのなかには様々な種類が混ざった群れ「混群」を作る種類があります。おもにカラ類と呼ばれるシジュウカラ科の小鳥を中心に、メジロやエナガ、コゲラなども混ざることがあります。森の中でこの混群と出会うとにぎやかです。また、冬でも水浴びにやってくるので、サヒメルの水場でも次々とさまざまな種類を観察することができます。
(学芸課 星野由美子)
冬、南の空のごく低いところに出る、カノープスという1等星があります。島根では、隠岐を除けば、南に中国山地があるため見られない地域が多いのですが、山から北に離れるか、逆に高台に上れば見える可能性があります。先日、三瓶山の南側、大田市三瓶町志学で見てみました。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
「せり なずな ごぎょう(おぎょう) はこべら ほとけのざ すずな すずしろ」は、みなさんご存じの春の七草です。それぞれ、セリ、ナズナ、ハハコグサ、ハコベ、コオニタビラコ、カブ、ダイコンのこととされます。新春の1月7日に無病息災を願って、七草がゆに入れて食べる習慣で、江戸時代ごろから始まったとされます。年末年始に弱った胃腸を、やさしく助けるのにも良いようです。
(学芸課 井上雅仁)
ソヨゴの赤い実は、冬の木立の中よく目立ち、地域によってはお正月の飾りに使います。ソヨゴの名は、かたい葉が風にそよいで(そよぐ)音をたてることが由来とされています。フクラシバという名前で呼ぶところもあり、場所によって色々な呼び方があるようです。葉のふちはギザギザがなく波打っている特徴があり、木の名前を調べやすい樹木のひとつだと思います。
(学芸課 松村美雪)